【日々雑感】肉ニラ炒めⅡ

反和食レシピ

「栄養のある野菜」は「ニラ」が筆頭なのである。栄養分析の結果などを踏まえてそう言っているのではない。そうに決まっているのである。

なにしろ僕は40を過ぎたころ、溜まった疲れが取れなくなり困り果てていた。朝起きると体が重く、起き上がることができない。睡眠を十分とってみたり、酒の回数を減らしたり、スポーツジムへ行って運動したり、ジムのサウナや風呂にゆっくりと入ってみたり、疲れを取るのによさそうなことを思いつく限り試してみても、溜まった疲れは取れてくれない。

そんなある日、引越しを機に調理器具をすべて捨てたため中断していた自炊を、何の気もなしに再開することにした。取り揃えた調理器具で最初に作ったのは、何の気もなしに決めたメニューである豚肉とニラの鍋。これを食べ、ふつうに寝て、起きた翌朝……。

30分以上たってから、ようやく異変に気がついた。そう、疲れていないのである。きのうまであれほど疲れていたのを忘れるほど、疲れがスッキリ取れていた。

それからのことなのだ、僕がニラ教に入信したのは。ニラを狂信しているから、ポパイがいくらほうれん草を食べて元気になろうと、僕はあくまでニラ派である。栄養のある野菜といえば、誰が何と言おうとも、ニラに決まっているのである。

そのニラの食べ方として、最強かつ手軽でしかもうまいのは、豚肉と炒めること。ニラに含まれる豊富なビタミンなどに加え、栄養素「アリシン」が、豚肉に含まれるビタミンB1と結合し「アリチアミン」になる。アリチアミンは、栄養ドリンク『アリナミン』の成分であるくらい、代謝を活性化し疲れを取るのである。

ニラと近縁のにんにくにもやはり豊富なアリシンが含まれているそうだけれど、55を過ぎるとにんにくを毎日食べていても疲れは溜まるようになる。やはり、にんにくはニラと比べてビタミンが少ないのだろう。このところ、「にんにくを食べているからニラはいいや」と、ニラをすこし軽視するところがあったから、バチが当たったと思っている。

肉のニラの味付けとして現在のところ最もうまいと思っているのは、「にんにく、ショウガ、しょうゆ、酢、みりん、および香辛料」の中華風の酢醤油味。

⇒ 酢醤油で8億82回ほど死ねる!豚肉とニラ・もやしの酢醤油炒め|男の料理教室ブログ

上の材料は、なんと「ウスターソース」の戦前における材料なのだ。香辛料として上のレシピではコショウのみを使っていますが、ここに豆板醤をすこし入れると、よりウスターソースの味に近くなってイケます。豆板醤は、にんにく・ショウガと同じタイミングで入れ、炒めて油となじませるのがポイントです。

それから、上のレシピではもやしを使っているために、先炒めして火を通しておく必要があります。それに対し、すぐに火が通る玉ねぎをもやしの代わりに使えば、ニラと玉ねぎは生のまま、最後にサッと炒めればOKなので、先炒めする必要がなく作るのも手軽です。

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