ネコの気持ちはわからないのである。

2014/10/20

ネコは毎朝、ぼくがやったエサを食べるようになっている。

ネコ

しかしネコの気持ちは、わからないのである。

 

 

ネコもだんだん、ぼくが危害を加えないということが、わかってきたようだ。エサを窓の外に出しておくと、ぼくの顔をじっと見るのは少しのあいだだけになり、あとはすぐに寄って来るようになっている。

オスなのか、メスなのかもわからない。野良ネコにしては毛並みがいいから、ほかの場所でも、誰かにエサをもらっているのだろうか。

近所の人は、野良ネコをわりと可愛がっているようで、餌付けをしている人も何人かいるようである。

 

きのうもやって来て、出してやったエサを食べる。

ネコ

半分ほど食べたところで、お腹が一杯になったのか、食べるのをやめ、プイとどこかへ行ってしまった。

 

先日も、竹輪を半分投げてやったら、やはり半分残してどこかへ行った。残った半分の竹輪は、庭に一日転がっていたが、ネコはもう食べなかった。

だから今回も、

「もう食べないのだろう、、、」

そう思い、残ったエサが入った皿を下げてしまった。

 

するとしばらくして、またネコがやってきた。

窓を開けると、皿があった場所へ寄ってきて、こちらをじっと見ている。

「残りの半分は、後から食べるつもりだったのか」

察したぼくは、またエサを皿に入れ、出してやった。するとネコは、それをうまそうに食べ始めた。

 

ネコがエサを食べるのを見ると、愛しいような、切ないような、不思議な気持ちが湧いてくる。

奥さんが、ご主人や子供に食事を食べさせるのも、やはりおなじ気持ちなのだろうか。

 

ネコは皿に入ったエサを、ペロリと全部食べてしまった。

ネコ

なのにその場を立ち去らず、そのままぼくの顔を見ている。

「お代わりしたいのか、、、」

ぼくは思った。

それでさらに追加で、エサを皿に入れてやった。

 

ネコはぼくが手を出したので、警戒したのか、少し離れた場所へさっと飛び退く。

ネコ

しかし皿にエサがふたたび満たされたことは承知したのだろう、じっと皿を見ている。

 

当然、こちらへ来て、また食べるのだろうと思った。

食べ終わっても、まだ食べたそうにしていたのだ。

 

ところがネコは、次の瞬間、プイと踵を返してそのままどこかへ行ってしまった。

「、、、、、」

ぼくは、何のことやらわからない。

エサをもっと食べたかったのじゃないのか?

それとも途中で、気が変わってしまったのか?

 

「ネコの気持ちはわからない、、、」

ぼくはつくづく、思ったのである。

 

「食べるのを見られるのが嫌なんじゃない?」

チェブ夫

そうなのかな。

 

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モテ期はこのまま何事もなかったかのように終わってしまう気がするのである。
 

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