【高江行きでのおすすめ飲食店】大宜味村・前田食堂『牛肉そば』

沖縄の飲食店

高江の工事が再開され、それにともなって抗議活動も再開されています。先日は約50人が朝から集まり、工事のための土砂や資材を搬入するためのゲート(N1ゲート)を自家用車をならべて封鎖し、トラックの基地への進入を4時間以上にわたって止めました。

機動隊がやってくれば、バリケードは結局は解除されることになりますが、無抵抗で工事を許すのではなく、抵抗の姿勢を見せることは大切だと思います。

高江行きでおすすめの『前田食堂』

さて、抗議をすれば腹が減ります。高江での抗議が終わった帰りに立寄るための食堂として、『前田食堂』はおすすめです。

高江から名護へもどる途中の道すがらにあって場所が行きやすいのと、営業時間が午後5時までなので、抗議が終わるのが2時過ぎになった場合でも開いています。駐車場も店内も広々としていますので、団体で行くのもOKです。ただし、11時の開店からランチタイムは混雑してならぶこともあるらしいのと、定休日が水曜なことには注意が必要かと思います。

創業は、昭和47年とのことなので老舗です。地元の人に愛されているのとともに、比較的辺鄙な場所にありながら県外での知名度も高いようで、観光客も多く訪れるとのこと。芸能人の色紙も多数貼ってありました。

名物メニューは『牛肉そば』

前田食堂の名物メニューは『牛肉そば』です。

牛肉ともやし・ニラを炒めたものがてんこ盛りになっているこの牛肉そば、もやしてんこ盛りの沖縄そばは最近でこそ沖縄でも「ラーメン二郎にインスパイアされた」とかで那覇を中心に増えているみたいですが、以前は類するものはほかになく、前田食堂の名を全国区にするための原動力となったようです。

だいたい、ラーメン二郎の創業は昭和43年だとのことで前田食堂と同じころとなりますので、この牛肉そばは、ラーメン二郎にインスパイアされたものではないでしょう。むしろこの店こそが、「もやしてんこ盛り沖縄そばのルーツ」と呼ぶべき存在です。

味つけのベースは、牛肉との相性が最高であることがすき焼きによって証明されている「甘みのあるしょうゆ味」で、牛肉のまろやかなうまみが溶けだしたしょうゆ味が沖縄そばのスープと混ざり合い、全体としてリッチな味わいであることが、この牛肉そばの第一の特徴です。

さらに、ここにたっぷりの粗挽き黒コショウが使われています。牛肉と黒コショウの相性も、ステーキによってその良さが証明されているわけで、この黒コショウが、全体として味をまとめ、牛肉の味を引立てる役割を果たしているのが、この牛肉そばの最大の特徴です。

沖縄は、米軍兵士を相手とすることによりできたおいしいステーキ屋がたくさんあります。ですので、この牛肉そばは、ラーメン二郎などではなくステーキにインスパイアされ、沖縄そばとステーキが融合したものとして誕生したのかもしれません。

味の好みは人それぞれですので、この牛肉そばも、好きな人もそうでもない人もいるでしょう。しかし、好きであってもそうでなくても、この牛肉そばを食べることは「沖縄の優れた文化の一つを知る」という意味でぜったいに価値があると思います。

前田食堂のその他のメニュー

以上のように前田食堂へ初めて行ったときには牛肉そばを食べるのがおすすめですが、そのほかにも、前田食堂は色々とメニューがあります。

一般的な沖縄そばもあるようですし、行くたびごとに違うメニューを注文することによりリピートにも耐える店かと思います。

なかでも特に注目に値するのは、筆頭メニューとなっている「牛肉おかず」および「焼肉おかず」。「おかず」という表現は「そばと一緒ではなくご飯と食べる」という意味かと思いますが、なんともかわいらしい語感で好奇心を誘われます。

「牛肉」と「焼肉」が「どうちがうのか」と思う人も多いでしょう。そう思い、僕がお店の人にインタビューしたところによれば、「焼肉は豚肉」なのだそうです。

僕は、次回は焼肉おかずを試してみるつもりです。皆さんも、ぜひ色々チャレンジしてみてくださいね!

前田食堂

住 所 沖縄県国頭郡大宜味村津波985
電 話 0980-44-2025
営業時間 11時~17時
定休日 水曜

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