ゴーヤーといえば「ゴーヤーチャンプルー」が定番中の定番ですが、厚めに切って煮込んでもウマイです。味つけをピリ辛味にすると、これがまたゴーヤーによく合います。
ゴーヤーはピリ辛味で煮込むとウマイ
ゴーヤーは、沖縄ではうすく切ってチャンプルーにするのが基本で、やはりうす切りしたのを塩もみし、サラダに入れたりもします。「厚く切って煮込む」というと沖縄の人は不思議な顔をしたりしますが、ウリの一種ですのでコックリと煮え上がり、苦味も減って、問題なくウマイです。
このゴーヤー煮込みの味つけをピリ辛味にすると、これがまたタマラナイです。
これはやはりゴーヤーと近縁であるキュウリを考えればわかります。キュウリは白菜・大根とならんでキムチの主要食材ですし、中国では豆板醤で炒めたりもします。
ゴーヤーのクセと苦味が中和され、ゴーヤーの味つけのなかでもベストの一つと思えます。
今回はこのゴーヤーのピリ辛煮込みを雑炊仕立てにし、ゴーヤーチャンプルーでゴーヤーと黄金のトリオである豆腐と豚肉を入れました。だしはピリ辛味によく合う干しシイタケを使い、歯ごたえ担当としてタケノコも入れてあり、だいたい3万6千225回は死ねます。
レシピ
ゴーヤーを煮込む場合、少し厚めに切るのがポイントです。今回は5ミリ幅くらいに切りましたが、好みでもっと大きく切ってもいいです。
ご飯は冷ご飯があればそれを使えばいいですが、今回はサトウのごはん的なやつを使っています。
サトウのごはんは雑炊やチャーハンを作る際の冷やご飯がわりになり、保存にも手間がかかりませんので、ご飯を家でそれほど食べない一人暮らしの人にはとても便利だと思います。
作り方
ゴーヤーのピリ辛雑炊をつくる段取りは、
- 炒める
- 炒め煮をする
- 煮込む
の3段階です。このうち炒め煮は、調味料の原液のみを入れ、だしを加えずに煮るもので、具材に味を強力に含ませることが目的です。
朝鮮では定番の料理法であるこの炒め煮(ポッカ)は、日本ではきんぴらや佃煮くらいでほとんど取り入れられていません。炒め煮をしっかりとすることで、スープの中の具材にスープより濃い味がつき、全体にメリハリを付けることができます。
調理の一番はじめに、干しシイタケのだし取りをスタートさせます。鍋に、
- 水 600cc
- スライス干しシイタケ 1つまみ
を入れ、フタをして中火にかけ、煮立ったらそのまま放置しておくと、いざ使う頃にはちょうどよくだしが出ています。
STEP1 肉と野菜を炒める
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1
- にんにく 1かけ(みじん切り)
- 豆板醤 小さじ2~3(好みで)
- 豚コマ肉 100グラムくらい(食べやすい大きさに切ってかるく塩コショウしておく)
- 木綿豆腐 200グラムくらい(1~2センチ厚さの食べやすい大きさに切る)
を入れて中火にかけ、豆腐は途中でひっくり返しながら全体で5分程度、豆腐の両面にきつね色の焼き色がつくまでしっかり焼く。
つづいて、
- ゴーヤー 2分の1本(タテ半分に切ってスプーンでワタをかき出し、5ミリ幅くらいに切る)
- 玉ねぎ 4分の1個(うす切り)
- タケノコ水煮 少々(食べやすい大きさ)
を加え、さらに2~3分、全体に油がからむまで炒める。
炒め煮する
- 酒 大さじ2
- みりん 小さじ2
- ナンプラー 小さじ2
- 塩 小さじ2分の1
を加え、2~3分炒め煮する。
STEP3 だしを加えて煮込む
干しシイタケのだしを加え、フツフツと煮え立つくらいの火加減で、ゴーヤーが柔らかくなるまで5分くらい煮込む(フタはしてもしなくても)。
- サトウのごはん的なやつ 1人前
を入れ、ほぐしながら2~3分煮たら、
- ゴマ油 小さじ1
- 酢 小さじ2~3
をまわしかけて器に盛る。
粗挽きコショウをかけて食べます。
好みで粉チーズをかけてもウマイです。