カレー豚汁は、豚汁にカレーの味をつけたもの。普通にすっごいうまいカレースープになります。
普通にすっごいうまいカレースープになる
「カレーとみそ汁」は、牛丼の松屋などへ行けばいっしょに出てくるものなので、それほど「合わない」とは感じないのではないでしょうか。ただしやはり、カレーライスにみそ汁を合わせるのは、なんとなく貧乏くさいイメージがあるのは事実……。
しかしこのカレー豚汁は、みそ汁である豚汁にカレー粉で味をつけたものながら、「カレーとみそ汁の融合ではない」のがポイントです。
食べてみるとビックリすると思いますが、みそ汁の味はまったくしません。普通にすっごいおいしいカレースープとなり、何も知らない人に食べさせたら、
「あれこれ、タイカレーか何か?」
という反応をするのは確実です。
これは、カレー粉の味にたいする支配力が強いから。どんなスープでも、カレー粉を入れさえすれば、カレーになってしまいます。
「でもそれなら、別にみそ汁でなくてもいいのでは……」
と思うのは、もっともです。でも日本人なのだから、カレースープがみそ汁であっていけないこともありません。
作るのはカンタンで、具もたくさん入れられますので、試してみるのはとてもとてもオススメです。
カレー粉は炒めるとき入れる
作り方は、まず豚肉と香味野菜などを炒め、それからだしで煮て、最後にみそを溶き入れるというもので、マーボーみそ汁とまったくおなじ。カレー粉にくわえて豆板醤と粗挽きコショウも、入れたほうがおいしいです。
カレー粉は、S&Bの赤缶を使います。入れるのは、最初に油で炒めるとき。カレー粉は油と反応させたほうが、味が引き立ちます。
ただし最初にカレー粉を入れてしまうと、カレー粉が油をすべて吸ってしまうことがありますので、カレー粉を加えるのは炒めの最後にするのがコツです。
具だくさんにしてご飯にかけるのがオススメ
だしは豚肉と煮干し、そこにみそが入って、さらに豆板醤とカレー粉、粗挽きコショウで味つけするので、このカレー豚汁、かなりパンチのきいた味になります。なので具には、さわやかな野菜をたっぷりと入れるのがおすすめです。
今回は、豆腐とたけのこ、玉ねぎ・ピーマン・しめじにトマトが入っています。
このなかで、特にトマトだけは、ぜったいに外すことができません。トマトの酸味は、味つけ的にも重要だからです。
玉ねぎ・ピーマン・しめじ・トマトは、本当にサッと煮るだけにしてシャッキリ感を残すのが、作る上ではポイントです。
作り方
STEP1 豚肉と香味野菜などを炒める
フライパンに、
- オリーブオイル 大さじ1(オリーブオイルはバターみたな味なわけで、カレーにもみそにもよく合います)
- にんにく 2かけ(みじん切り)
- しょうが 1~2センチ大(みじん切り)
- 豆板醤 小さじ2(カレー粉の辛味もあるので、マーボーよりは少なくしました。でも好みでたくさん入れてももちろんいいです)
- 豚肉 150グラムなど(脂の多いバラ肉がおすすめです。うす切りでもいいですが、焼肉用などちょっと厚めのものを選ぶと、よりおいしいです)
- 塩 小さじ8分の1(ほんの一つまみ。豚肉をならべて入れ、その上からパラパラかけます)
を入れて弱めの中火くらいにかけ、5分ほど、じっくり炒める。次に、
- カレー粉 大さじ1
をくわえ、1分ほどさらに炒める。
STEP2 豆腐とたけのこを炒めて煮込む
- 木綿豆腐 200グラム(両手で上下からやさしく抑えて水切りし、1~2センチ大に切る。厚揚げでもいい。厚揚げの場合は水切り不要)
- 水煮たけのこ 2分の1本(1センチ幅くらいのくし切りにする。というかこれは、そうやって切ってあるのを買った)
を入れ、1~2分炒めて味をなじませ、
- 水 600cc
- 酒 大さじ3
- みりん 大さじ1
- うすくち醤油 大さじ1
- 煮干し 2つまみほど(頭とワタをとる)
を入れて、弱火で10分くらい煮る。
STEP3 ピーマンなどを入れてみそを溶き入れる
弱めの中火くらいにし、
- 玉ねぎ 2分の1個(2センチ幅程度のくし切り)
- ピーマン 1~2個(2センチ幅くらいの食べやすい大きさに切る)
- しめじ 2分の1袋(石づきを切り落としてほぐす)
- トマト 1個(8等分のくし切り)
を入れて、すかさず、
- みそ 大さじ3程度(味をみながら。みそは赤めの方が味が強くてウマイかも)
を溶き入れる。
再び煮立ってきたところで火を止めて、ご飯を入れた器によそう。
粗挽きコショウをたっぷりかけると、5,322回くらいはぜったい死ねます。