初日は飲み過ぎるものである。(郡山/駅前サウナ24、味のじゅん天、OKUMURA、アトレ)

2014/04/25

 
郡山駅近くの繁華街で昼にビールとラーメン、夜はもつ焼き屋とバーで飲み、さらに足をのばして「堂前地区」のスナックで飲んだ。

味のじゅん天

初日は飲み過ぎるものである。

 

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旅をしてラーメンを食べ歩くのはぼくの好きなことの一つで、ラーメンは作り方が様々にありえるから、その土地や店のラーメンの特徴を知るのは楽しい。

儲け主義のチェーン店はほとんど興味がないのだが、郡山には個人営業の店がけっこうあるみたいだから、時間があるだけは回ってみたいと思っている。

 

昨日の昼に入ってみたのは、大町地区にある食堂。

食堂 二八

看板に「ラーメン」と書いてあったから、ラーメン屋かと思ったら、そば・うどんや丼ものがメインの「食堂」だった。

テーブルにすわってビールを注文。

郡山 二八

昼酒は「決まり事」である。

 

しょうゆ味のラーメンはあっさりして見えるが、その実けっこうコッテリしている。

二八食堂

いかにも「そば屋のラーメン」という素朴な味だ。

チャーハンをセットにつけてみた。

二八食堂

これもコッテリしていてうまい。

 

ラーメンを食べたら、昼寝をするためにサウナへ行き、そのまま宿泊の手続きをした。

郡山 駅前サウナ24

「駅前サウナ24」という名前で、わりと最近名前を変えて改装し、リニューアルオープンしたらしい。

 

このサウナが非常によくて、まず料金が安い。

5時間までの利用なら500円でサウナに風呂、さらに休憩室も自由につかえる。

風呂だけの銭湯でも400円がかかることを考えれば、これはお得だろう。

夕方から翌日昼までの利用で1950円、さらに24時間出入り自由の使用は2500円。

ぼくは昼寝もしないといけないから、この24時間の利用にした。

 

それからここがいいのは、とてもキレイなことだ。

改装したてで新しいこともあるのだが、とにかく掃除が行き届いている。

床などはピカピカで、チリひとつ落ちていない。

郡山 駅前サウナ24

これは風呂や休憩室なども同様で、ぼくはサウナやカプセルにはよく泊まるけれど、これほどきれいなサウナはこれまで見たことがない。

店員は年配の人が多いのだが、愛想が良いわけではないが対応はていねいで、心をこめて仕事している様子がうかがえる。

 

サウナはだいたい食事や酒の施設をもうけ、入館を安くするかわりにそちらで儲けようとするわけだが、ここには自販機で買う酒やカップ麺以外にそのようなものはないから、もう少し儲けを考えた方がいいのではないかと思うくらいだ。

ただし和食の朝飯を500円で、おばさんが手作りする超豪華なものが食べられるようになっている。

郡山 駅前サウナ24

ぼくは朝飯を食べないから、みそ汁だけをたのんでみたが、これがまた具があれこれ入って大変うまかった。

 

サウナだから、寝るのは休憩室で雑魚寝となる。

郡山 駅前サウナ24

寝具はもちろん使いまわしだが、カバーが付けられわりと清潔になっている。

雑魚寝だから、ほかのお客さんのいびきをガマンすることにはなるが、これは慣れれば、問題なく寝られるものである。

 

昼寝をしたら、そのままサウナの安楽椅子で仕事をした。

ここでもコンセントが使えたから、来るまで一番気がかりだったパソコンの電源は、何も問題ないことがわかった。

 

仕事を終え、飲みに出かけることにした。

郡山 駅前サウナ24

大町地区には、もともと屋台だった店が移ったということだったが、古くて小さな店が軒をならべている。

ひと通りの店構えを見てまわり、何とはなしに表情が一番やさしげだったこのもつ焼き屋「味のじゅん天」に入ってみると、驚いたことに、お店の人は二人とも女性だった。

 

一人は70過ぎのおばあさんで、お客さんに「おねえちゃん」と呼ばれ、もう一人はたぶんぼくと同年代、「おねえ」と呼ばれる松坂慶子にも似たかなりきれいな人である。

おじいさんがやっているのだろうと思って入ったぼくは、不意打ちに緊張したが、席にすわってビールを注文した。

郡山 味のじゅん天

松坂慶子がチェブ夫を見て、

「これ何ですか、サルですか?
こないだも可愛くもないぬいぐるみ持って写真とってるお客さんいたわ」

と先制パンチを送ってくる。

 

女性が店主の店に男性がはじめて一人で行って、まだ親しくもなっていないのに、あれこれベラベラしゃべるのは考えものだろう。

質問には「そうです」とだけ答え、あとは常連さんの話を聞きながら、ぼくはひたすら食べることにした。

 

まずはもつ煮をたのんでもつ焼きが出てくるのを待つ。

郡山 味のじゅん天

 

もつ焼きは、あるのを全種類たのんでみた。

郡山 味のじゅん天

郡山 味のじゅん天

タレと塩に焼き分けられてくるのだが、これに卓上に置かれている黒い「ニンニク味噌」をつけて食べるとまたうまい。

 

ビールを飲みおわると熱燗。

郡山 味のじゅん天

熱燗は、ちょうどもつ焼きを食べ終わったところでなくなったのだが、まだ他にも食べてみたい気になった。

そこでおでん。

郡山 味のじゅん天

うすめの味がよくしみている。

焼き鳥。

郡山 味のじゅん天

郡山 味のじゅん天

これもニンニク味噌をつけて食べる。

 

さらに熱燗を2杯たのんで、お勘定は4千円。

安いのじゃないかと思う。

 

お腹もふくれたので店を出て、バーで1~2杯飲んで帰ることにした。

大町の目抜き通りから、大通りと駅前アーケードのあいだに一本、いかにも怪しい路地がでている。

あとで聞いたらその路地は、旧青線街だったのだそうだ。

その路地に面して、また愛想がない店構えのバーがある。

郡山 OKUMURA

「愛想がない店構えのバーはいい店だ」というのが持論のぼくは、当然のことそこへ入ってみることにした。

 

そのバー「OKUMURA」は、予想にたがわず実にいい店で、マスターはバーテンダー選手権の東北部門で優勝もしている人だった。

郡山 OKUMURA

バーボンのロックをたのんだら、ボールのようにまん丸に削られた氷が入ってくる。

さっき無言で食べつづけた反動か、今度はぼくは、マスターを相手にあれこれ話した。

 

マスターは、郡山の飲み屋街のことを色々とおしえてくれた。

まずこの一帯、「大町」は、居酒屋とキャバクラなど風俗店が中心で、居酒屋の料金は比較的安く、若い人が一番集まる場所とのこと。

それから大町の南に「陣屋」と呼ばれるエリアがあり、そこは元料亭街で、今はスナックと小料理屋になっていて、料金は高め。

ぼくは昨日の昼に歩きまわって、ここまでは把握していたのだが、郡山の飲み屋街はさらに奥が深いという。

 

まず陣屋をさらに西へ行くと、「ビューホテルアネックス」の裏手のあたりにやはり旧青線街があり、そこには小さな飲み屋が軒をならべる一帯があるのだそうだ。

さらにそこから4号線へ出て、郡山消防署の裏手へ行くと、今度は旧赤線街の「堂前」があり、そこにはスナックが密集しているところがある。

「郡山の飲み屋街はもともと堂前あたりから始まって、だんだんと駅の方へ出てきたんですが、堂前はバーテンをしているぼくにとっても敷居が高く、まだ一度も行ったことがないんです。
だから料金がどのくらいなのかも、どんな人が来ているのかも、全然わからないんですよ・・・」

と、マスターは言う。

 

それを聞いたら、やはり覗いてみないわけにはいかないだろう。

堂前

ぼくはOKUMURAを出て、小雨が降るなか、堂前へ向けて歩きはじめた。

 

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郡山駅を背にして西にむかう駅前大通りを行き、ビューホテルアネックスの角を南に入る。

郡山 ビューホテルアネックス裏手

すぐに鳥居があり、その奥が、まずは教えてもらった旧青線街の一帯だ。

覗いてみると、京都でぼくがよく行く「寛游園」にそっくりの、細い路地の両側に平屋の飲み屋が立ちならび、今にも菅原文太や梅宮辰夫でも店から走りだしてきそうな、いかにも「昭和」という一帯があった。

郡山

ここにも入ってみたいと思ったが、それは次の課題として、ぼくはさらに堂前へと先を急いだ。

 

4号線を南へ行き、消防署脇の道を西へ入る。

堂前

少し行くと、まわりは住宅街で何もないところに、そのスナック街は煌々と灯りをてらしていた。

ここを入っていき、その先の住宅からちょうどご婦人が出てきたから、

「堂前はここでいいんですか?」

と聞いてみると、

「そうです、この路地と、さらに一本裏手が堂前です」

との答。

さらに、その住宅のとなりを指し、

「そこ、アトレも皆さんよく来られますよ」

と教えてくれる。

 

スナックへは行くつもりがなかったのだが、ここまで来て、そう聞いてしまうと入ってみたくなる。

郡山堂前 アトレ

バーのマスターも知らないような場所だから、「秘境」と言ってもいいのだろう。

「料金もどのくらいかわからない」とマスターは言っていたが、べつに取って食われるわけでもなかろう、入る前に聞いてみればいいことだ。

 

「アトレ」のドアを開け、中をのぞくと、いかにも品のよさそうな、60代とおぼしきママが出てきた。

「料金はどのくらいかかりますか?」

と聞いてみると、

「それは飲み方によりますが・・・」

と言いよどむ。

「3千円でやってもらえますか?」

と聞いてみると、「いいですよ」とのことなので、中に入った。

スナックで3千円は、「最低料金」といえる値段だ。

 

中にはお客さんが4~5人いた。

郡山堂前 アトレ

40歳くらいの女性が一人、あとは60代くらいの男性。

ぼくはそれらのお客さんを一目見て、

「ここは社長と自営業者の集まる場所だ」

とすぐにわかった。

実際あとで、ママに「お客さんに社長さんは多いですか?」と聞いてみたら、

「はい、社長さんはよく来られます」

との答だった。

 

3千円でどのくらい飲めるかと思ったら、まずはお通し、それにウイスキーの水割りを3杯。

郡山堂前 アトレ

さらにカラオケを、5~6曲歌わせてくれたから、この店はスナックとして、安い部類に属するだろう。

お客さんもみな陽気な人で、カラオケは盛り上がった。

郡山堂前 アトレ

最後に女性と「ロンリー・チャップリン」をデュエットし、店をでた。

 

女性とは少し話もした。

若く見えたがぼくとそう変わらない年で、子供たちも独立し、自由に遊んでいるそうだ。

 

大町へ帰ってきて、サウナへもどる前にラーメンが食べたくなった。

昼にも食べたが、ラーメンは別腹である。

 

呼び込みのお兄ちゃんの誘いを断り、ラーメンのおいしい店を聞いてみると、「関西風チャーシュー麺」と看板がでた店を指す。

郡山

「郡山のラーメンはないの?」

と聞いてみると、

「郡山にはラーメンはないっす」

との答だったから、もう探す気力もなし、そこに入ることにした。

 

ラーメンはうす味で、たしかに大阪あたりによくあるタイプ。

郡山 ラーメン

これはこれで、アリだと思った。

 

郡山でのきのうは初日、けっきょく4軒をはしごした。

飲み過ぎて、金も使い過ぎたが、べつにそれでいいのである。

 

「旅の途中でお金を使い果たさないようにしないとね。」

チェブラーシカのチェブ夫

そうだな。

 

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