町田・原町田大通り沿いにある、韓国家庭料理の店「いる」。どれも大変うまいのだが、量があまりに多いから、2人以上で行くのがおすすめだ。
おれは、酒に関しては「天才」とまではいえない。
酒は、強い奴は、ほんとに強い。酒の強さは、アルコール分解酵素の遺伝子の数で決まるそうで、生まれつきということだ。
その、酒が生まれつき強い奴が、毎日浴びるほど飲んでたりするのに、酒の強さは普通のおれが、敵うわけがないのである。
しかし、おれはおれなりに、頑張ってはいる。毎日規則正しく飲み、「飲み過ぎた」と思うまでは、飲むのをやめない。
それを30年以上つづけ、その授業料として数千万円のカネを使ってきている。
だからおれは、酒飲みの天才とまではいかなくても、「秀才」くらいではあるはずだ。
さてそういうわけで、おれは酒飲みの秀才だから、街を歩けば、いい飲み屋を見つけるのだ。先日も東京へ行った折、町田に行ったら、いい韓国家庭料理の店をみつけた。
場所は、原町田大通りを5分くらい行ったところ。繁華街の喧騒がギリギリ切れるあたりの場所で、いい飲み屋は、だいたいそういうところにある。
繁華街の中心からちょっと離れているから、中はガラガラではないかと予想した。ところが店に入ってみると、20卓近くあるテーブルは、8割方埋まっていた。
おれが入ってからもさらに人が入ってきて、最終的に満席になっていたから、人気店のようだ。お客は、女性も含めてわりと若い人が多かった。
店員は、全員韓国生まれの韓国人のようだった。厨房は、オモニと若い男性が2人。フロアは若い女性が2人。
メニューを見ると、一品から鍋物、焼き物、ご飯物、スープなどなど、韓国家庭料理の一通りが揃っている。
まずお通しが出てきた。
大根のマヨサラダと、韓国かぼちゃ「ホバク」の天ぷら。
とりあえずキムチを頼んでみた。
味は、辛味が勝った韓国タイプで、大変うまい。
ただしビックリしたのは、その量。写真だと分かりにくいが、キムチが盛られている皿は、差しわたし20センチくらいあり、普通の店で出てくる量の、2~3倍はあると思う。
それで450円だから、値段としては、たしかに安い。でも一人分には多すぎるから、値段は3分の2でいいから、量を半分にしたのがないかと思ったのだが、そういうのはやっていないとのことだった。
それから豚足・680円。
「味つけ」ということで、醤油っぽい味がしみていて、これもウマイ。
ほんとはもう一品くらい、何か頼みたいと思っていた。でも量が多すぎ、これだけでお腹が一杯になったから、最後にシメ。
カルグクス・950円。
カルグクスは、韓国のうどんのこと。これが、濃厚な鶏のスープで、じゃがいもなどの野菜といっしょに煮られている。
麺はモチモチで、死ぬほどウマイ。
でもこれも、2人前くらいの量だった。
この店は、韓国家庭料理の店としては、とてもいい。
ただ量があまりにも多いから、2人以上で行くのをすすめる。
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