今まさに、日本は「戦争の淵」にいるのである

2016/01/03

きのうの晩、胃が圧迫されたような不快感があり、食事があまり食べられなかった。

「のみ過ぎかな?」

そう思いながら寝たのだが、今朝おきて、後藤健二さんが亡くなったとの報せに接し、その理由がわかった気がした。

「ストレス」に耐え切れなくなっていたのだろう。

 

捕らえられた後藤さんの安否について、情報が入らない時間がしばらくつづいた。

そのことが、ぼくの体と精神は、けっこうな負担になっていたものとみえる。

 

後藤さんの報せをうけ、胃の圧迫感は、最高潮になっている。

後藤さんや湯川さんの写真を見ると、涙もでてくる。

もうきょうは、ブログの更新はやめ、家でひとりで泣こうかとも考えた。

 

しかしそれこそ、後藤さんと湯川さんを殺害した、イスラム国の思う壺だ。

イスラム国が、ああして人質を殺害し、その動画を公開するのは、日本の国民にショックを与えることが目的に違いないからだ。

 

イスラム国は声明で、次のように言っている。

日本政府へ。お前たちは、邪悪な有志連合に参加する愚かな同盟国のように、われわれがアラーのご加護により、権威と力のあるイスラム教カリフ国家であり、お前たちの血に飢えた軍であることを理解できていない。

アベ(安倍晋三首相)、勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために、このナイフはケンジを殺すだけでなくお前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢が始まる。

これは、テロ組織からの「宣戦布告」といえるだろう。

 

それにたいして安倍首相は、

1 湯川遥菜(はるな)さんに続いて、後藤健二さんが殺害されたとみられる動画が公開されました。

ご親族のご心痛を思えば、言葉もありません。政府として、全力を挙げて対応してまいりました。誠に無念、痛恨の極みであります。

2 非道、卑劣極まりないテロ行為に、強い怒りを覚えます。許しがたい暴挙を、断固、非難します。

テロリストたちを絶対に許さない。その罪を償わせるために、国際社会と連携してまいります。

3 日本が、テロに屈することは、決してありません。

中東への食糧、医療などの人道支援を、更に拡充してまいります。

テロと闘う国際社会において、日本としての責任を、毅然(きぜん)として、果たしてまいります。

4 このテロ行為に対して、強い連帯を示し、解放に向けて協力してくれた、世界の指導者、日本の友人たちに、心から感謝の意を表します。

5 今後とも、国内外における国民の安全に万全を期してまいります。

との声明を発表。

「その罪を償わせるために、国際社会と連携してまいります」

とは、まだはっきりとは言っていないが、

「アメリカ、イギリスなどの有志国連合と協力し、自衛隊を派兵する」

ことであるのは、明白だ。

 

いま日本は、まさに「戦争の淵」にいるのである。

この先、一歩でも踏み出そうものなら、抜け出せない戦争の泥沼に、一気に引きずり込まれることになる。

 

テロ組織にたいし、軍隊は、無力である。

それはベトナム戦争で、アメリカがとうとうベトコンに勝てなかったことでも、とっくに明らかだ。

安倍首相は、

「今後日本人が人質になった際の場合に、自衛隊を派兵できるようにしないといけない」

と言っている。

しかし、自衛隊よりはるかに高性能の兵器をもち、十分な訓練を受けている米軍ですら、中東で、人質の奪還に成功していないのだから、それが自衛隊にできるわけがない。

 

中東で、日本はこれまで、「アジアのスイス」と称されていたとのこと。

憲法九条をもち、原爆の被害をうけながらも報復しなかったことから、一定の信頼があり、そのため、これまで日本人は人質などにはならなかった。

 

しかし、ここ半年あまりの安倍首相の行動により、それはすべて、ブチ壊された。

日本はイスラム国から、はっきりと「敵」と名指しされ、その結果として、湯川さんと後藤さんが殺されたのである。

 

今ならまだ、引き返せるのではないか。

自衛隊を派兵するための法律は、これから国会を通さなければいけない。

 

でもそのためには、戦争に「反対」と思う人が、できる限りの声を上げていく必要がある。

今、何もしなければ、勝ち目のない戦争に、本当に突入するのである。

 

そう思い、きょうは気分がすぐれないが、ブログを更新することにした。

残された時間は、そう多くはないと、ぼくは思う。

 

-089 日本について