入院しておりました父は1月6日に安らかにあの世に旅立ち、9日に親族のみで葬儀も済ませました。
ご心配いただきまして、誠にありがとうございました。
2ヶ月前までは年老いて衰えたとはいえそれなりにピンピンしていたのですが、11月半ばに転んでお尻の骨を圧迫骨折し、また医者嫌いの父はお医者の忠告を断ってすぐに入院しなかったために容態を悪化させ、1週間後に意識不明となって救急車で運ばれたときには肺炎を併発しておりました。
それからは、まさに坂を転げ落ちるように悪くなり、食事を食べられる体力もなくなって衰弱していきました。
一時はやや回復して意識ももどり、施設に入所している母とも何度か面会しましたが、父はこのまま死にたくはなかったと思います。
なぜなら父は、母とおなじ施設に2人で入り、人生最後のときを夫婦水入らずで過ごすことを夢みて新しい施設をさがしていて、入院したのはまさにその施設との契約を目前としていたからです。
死とは人間の意志ではどうすることもできない非情なもの……。
それを改めて強く感じさせる父の死でありました。
遊びもせず、ここ10年ほどは好きだった酒も飲まず、ひたすら子供や孫、そして何より妻に尽くした人生だったと思います。
これからはせめてあの世で、自分自身の楽しみを見つけてもらえたらと思っています。