もやしの中華丼レシピ ~カレーもいいけど中華丼もね!

カレーが好きな男性は多いだろうと思います。「カレーは飲み物」の言葉もある通り、トロミのついた汁をごはんといっしょにかっ込むのは、「この世の天国」の1つともいえるものでしょう。

ただし、家で自炊する料理としてカレーを考えた場合には、必ずしも適当だとはいえません。インド人は毎日カレーを食べているわけなので作り方にもよるのでしょうが、日本の一般的なカレーだと、多少の目先を変えたとしても結局は「カレー」になり、毎日食べ続けることはちょっと難しいからです。

そこで登場するのが中華丼!

中華丼はカレーと同様、トロミのついた汁をごはんといっしょにかっ込む食べ物で、特にメインの具材をもやしにすると、チュルチュルと口に入ってくる「飲み物感」は、カレーをも上回るほどだといえます。

しかも、中華丼がカレーと大きく異なるのは、味つけや具材のバリエーションがつけやすく、毎日食べていても飽きないこと。これは、何を隠そう、この3週間ほど毎日中華丼を食べている筆者・高野が保証するところです。

そこで今回は、もやしの中華丼を作るポイントと作り方、およびもやしの中華丼のバリエーションを紹介します。

もやしの中華丼を作るポイント

もやしの中華丼を作るポイントは、具材の食べごたえや色、味にメリハリをつけることです。そのために、もやしは先に炒めて皿に取り出しておいて最後に戻し、具材もメリハリがつくように選びます。

ポイント1 もやしは先炒めして最後に戻す

もやしの中華丼の最大のポイントは、「もやしがシャッキリとしていながらある程度味もしみている状態」に仕上げることです。シャッキリとしながらも味がしみたもやしがトロミのついた汁に絡まっているのをすするのが、もやしの中華丼を食べる際の大きな喜びとなるからです。

そのため、もやしはまず最初に炒め、「まだちょっと硬い」くらいの加減に火を通しておいたうえで皿に取り出しておき、最後に仕上げる直前に戻します。

もやしの日の通し加減は、最初の1~2回はうまくいかないこともあるかとは思いますが、慣れればそう難しいことではありません。

ポイント2 具材をメリハリがつくように選ぶ

中華丼に限らず料理一般にいえることですが、料理のおいしさとして「具材のメリハリ」は重要です。特に、中華丼は、「炒める」と「煮る」の2種類の火の通し方をするために、具材のメリハリをつけやすいのが特徵です。

具材のメリハリをつけるうえでのポイントは、「食べごたえ」と「色合い」それに「コク」です。

食べごたえについては、もやしをシャッキリとさせますので、それに対してやわらかく味をしみさせるものとして「厚揚げ」「タケノコ」を入れます。色合いは「ピーマン」の緑に担ってもらい、ついでにピーマンには、もやしといっしょに先炒めすることによりシャッキリ感も担当してもらうようにします。

コクを担当するのは、長ねぎとしいたけです。

作る際には、シャッキリ感を担うものは、火を通しすぎないようにするために先炒めして最後に戻し、味を含ませたりコクをだしたりするものは、じっくり炒めてしっかりと煮込むようにします。

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もやしの中華丼の作り方

さて、もやしの中華丼を作る手順は、

1. もやしとピーマンを炒めて皿に取り出す
2. 豚肉とその他の野菜を炒める
3. 味をつけて煮る
4. もやしとピーマンを戻してトロミをつける

の4工程です。

具材や工程がやや多いので、初心者にとっては「複雑で難しい」と感じられるかも知れませんが、難しいのはもやしのシャッキリ感を残すことだけ。あとは、レシピ通りにやれば初心者でも失敗はないと思います。

1. もやしとピーマンを炒めて皿に取り出す

フライパンに、

・サラダ油 小さじ1
・もやし 1袋
・ピーマン 1個(細めに切る)

を入れて中火にかけ、具材を平らにしてしっかりと鍋肌に当て、ときどき返しながら2分程度、もやしから湯気が出てくるようになって「しんなりとし始めたかな」くらいのタイミングまで炒め、皿に取り出す。

もやしをちょうどよい加減まで炒めれば、だいたいピーマンにもちょうどよく火が入るので、ピーマンのことは気にせず炒めていいです。

2. 豚肉とその他の野菜を炒める

改めて、フライパンに、

・サラダ油 大さじ1
・にんにく 1かけ(みじん切り)
・ショウガ 1センチ大程度(みじん切り)
・豚肉 100ぐらい程度(こま肉でも、肩ロースとかのブロック肉を細く刻んだのでもいいです。塩・コショウ・酒とオイスターソースそれぞれ少々をもみ込み、片栗粉小さじ1くらいをまぶし付けておく)

を入れて中火をつけ、豚肉にかるく焼き色がつくまで2~3分じっくり炒める。

つづいて、

・厚揚げ 2分の1パックくらい(1センチ厚さくらいの食べやすい大きさに切る)
・タケノコ水煮 4分の1本など(食べやすい大きさに切る)
・しいたけ 2個(1センチ幅程度に切る。石づきは、いちばん下の硬いところだけを落とし、あとは付けたままでいいです)
・長ねぎの白いとこ 5~10センチ(5ミリ厚さくらいの斜め切り)

を入れ、さらに2~3分、厚揚げにほんのり焼き色がつくくらいまでじっくり炒める。

豚肉を炒めた時点で、豚肉の脂身の量によっては油が全くなくなってしまうことがあります。それだと厚揚げやタケノコに油の味がつきませんので、サラダ油を少し足しましょう。

3. 味をつけて煮る

一度火を止め、

・紹興酒 大さじ1
・みりん 小さじ1
・ナムプラー 小さじ1
・酢 小さじ1

を入れたら再び中火をつけ、1分ほど炒めて味をしみさせる。

・水 200cc
・鶏ガラスープの素 小さじ1
・塩 小さじ4分の1程度
・コショウ 4~5振り

を入れて強火にかけ、煮立ってきたら弱めの中火くらいにし、コトコト5分くらい煮て味をしみさせる。

最初に調味料だけを加えて炒めることで、具材に味を強力にしみさせることができます。

4. もやしとピーマンを戻してトロミをつける

取り出しておいたもやしとピーマンを戻し、ヘラで押して汁によく沈めたら強火にして、再沸騰してきて冷えていたもやしとピーマンが温まるまで1分ほど待ち、火を止める。

・片栗粉 大さじ1
・水 同量程度

を混ぜた水溶き片栗粉をまわし入れ、よく混ぜてから中火をつけ、30秒くらい、トロミがしっかりとつくまで上下を返しながら炒める。

・ゴマ油 小さじ1

をまわし入れ、さらに2~3度上下を返してからご飯を盛った皿に盛り、粗挽きコショウをかける。

水溶き片栗粉を入れる際に火を止めることにより、片栗粉がダマになったりなどの失敗を防ぐことができます。

ゴマ油を最後に入れるのは、ゴマ油は加熱されると風味が飛ぶことに加え、トロミを付けてから入れることで全体にテリをだす意味もあります。

コショウは、煮込むときに入れるのは料理の底味にするため、出来上ってからかけるのは風味をつけるためで、それぞれ目的が異なります。

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もやしの中華丼のバリエーション

もやしの中華丼は、味つけや具材を変えることでさまざまなバリエーションをつけられることが特徴です。バリエーションのいくつかを、ここでも紹介していきましょう。

もやしの中華丼 醤油味

上で紹介したもやしの中華丼は、塩味です。でも中華丼は、通常は醤油味であるわけで、もやしの中華丼ももちろん醤油味でももちろんのことおいしいです。その場合には味付けを、

・紹興酒 大さじ1
・みりん 小さじ1
・醤油 小さじ1
・オイスターソース 小さじ1
・酢 小さじ1

とし、塩は加えずに作ります。(最後に味をみて塩気が足りなければ塩を加えてもよい)。

上の写真で玉ねぎが入っていますが、玉ねぎも、1センチ幅くらいのくし切りにしてピーマン、もやしといっしょに先炒めします。

ナムプラーとオイスターソースは、どちらも「魚介系エキス」で「料理に魚介の風味をつける」という役割は同じですが、わりとサッパリしていて色も薄いナムプラーは塩味のとき、コッテリとしていて真っ黒なオイスターソースは醤油味のときに使うのがおすすめです。

もやしの中華丼 ピリ辛味

豆板醤を加えてピリ辛にするのもおいしいです。その場合は、上の「醤油味」をベースにし、豚肉を炒める際ににんにくやショウガといっしょに豆板醤を加えます。

豆板醤は、辛さの好みに応じて小さじ1(ピリ辛)~小さじ3(激辛)くらいを入れ、酢の量を、豆板醤と同量、豆板醤を小さじ3入れたのなら小さじ3、とします。

上の写真で、ピーマンの代わりに小松菜を使っていますが、小松菜も、ピーマンと全くおなじように、ざく切りしたのをもやしといっしょに先炒めします。

キャベツの中華丼

キャベツは、中華丼に入れる具材として比較的ポピュラーで、中華屋でも使うところがあるかと思います。キャベツは8分の1玉分をくし切りにし、芯の部分を落としてから4~5センチ大のざく切りにします。

先炒めはせず、厚揚げやタケノコといっしょに炒めます。上の写真では、ピーマンと玉ねぎを先炒めして加えてあります。味つけは醤油味ですが、塩味やピリ辛味でもおいしいです。

キャベツの中華丼 ケチャップ味

キャベツの場合、味つけにケチャップを使うのもとてもいいです。その場合、上の「醤油ベースのピリ辛味」で、醤油のかわりに「ケチャップ大さじ1」とします。

上の写真は、緑の色目にニラを使ってあります。ニラは、トロミをつける直前にざく切りしたのを入れてひと煮立ちさせるだけでいいです。

セロリと卵の中華丼

セロリと卵は中華風に炒めるとおいしいですが、汁ダクにして中華丼に仕立てても大変いいです。

卵は、溶いたの2個分をサラダ油小さじ1で、オムレツとかを作る要領であまり細かくかき混ぜずにじっくり炒め、大きめにまとめて皿に取り出しておきます。セロリの、幹は3ミリ厚さくらいの斜め切り、茎は4センチ長さ程度のざく切りにし、厚揚げなどといっしょにタイミングで炒めます。葉は、ざく切りにしたのを煮込み段階の最後に入れて、サッと煮る程度にします。

先炒めした玉子は、もやしの中華丼のもやしと同様、一番最後に加えます。味つけは、レタスの場合は塩味がおいしいと思います。

まとめ

カレーより、飲み物感が高いうえにバリエーションがつけやすい、もやしの中華丼を紹介しました。中華丼の作り方は、炒め物の基本を網羅するようなところがあります。料理の初心者は、とりあえずこの中華丼の作り方を覚えるだけで、毎日の食事に困ることはなくなると思いますYO!

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