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炒め物は卵を入れるとやさしい味になるのである。(豚肉と水菜の卵炒め、草野心平「口福無限」)

  • 2014年2月17日
  • 2016年1月3日
  • 豚肉
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豚肉と水菜の卵炒め

 
豚肉を粕汁にしようと思っていたが、油あげを買い忘れていたため水菜と炒めた。

豚肉と水菜の卵炒め

炒め物は卵を入れるとやさしい味になるのである。

 

 

昨日は昼に、残っていたカマスゴを蕎麦にいれて食べた。

カマスゴの蕎麦

カマスゴの本場、神戸の人が「そうやって食べる」というのを聞いて、真似をしたのである。

温かいか冷たいかは聞かなかったが、まだ寒いから、温かいのにした。

カマスゴの濃厚なうまみが蕎麦によく合い、「死ぬか」と思うほどうまかった。

 

昨日はさらに、これを肴に燗酒を飲んだ。

「やはり昼も、ちゃんと酒を飲まないといけない」
とあらためて思った。

今までも、昼に麺類を食べたりしていた。

でも酒は、
「午後からの仕事の能率が下がる」
と考え、飲んでいなかった。

 

しかしそれは、「柄にもない」ことだった。

ぼくにとっては、酒を飲まずに食べるものは、食事ではなく「エサ」である。

腹を満たすだけのものになり、楽しみをあまり感じられない。

そのような食べ方をしてしまっては、食べ物に失礼だっただろう。

 

蕎麦を食べ、1時間ほど昼寝をした。

1合くらいの酒ならば、これで問題なく抜ける。

 

一昨日から、草野心平『口福無限』を人にすすめられて読み、昨日読み終わった。

草野心平は小林秀雄や檀一雄とおなじような世代の詩人で、詩業のかたわら、焼き鳥屋や居酒屋を営なみもしたのだそうだ。

『口福無限』はその草野心平が、自らの経験にもとづいて、「食」について語ったものだ。

食にまつわるエピソードのほかに、山海の幸の草野流料理法も書かれている。

 

しかし
「食についてのエッセイはむずかしい・・・」
これを読み、ぼくはあらためて思った。

食についてのエッセイは世に山ほどあり、ぼくもいくつも読んでいる。

ところがその中で、「おもしろい」と思えるのは、檀一雄『檀流クッキング』、池波正太郎『食卓の情景』、内田百閒『御馳走帖』など、ごく限られたものだけだ。

『口福無限』もつまらなくはなかったのだが、「ぼくとは考えが合わない」と思った。

 

『口福無限』が「自分と合わない」と思ったところは、「日本料理」の捉え方だ。

中国料理と比較して、「それより下」だと草野はいう。

中国に留学をした草野は、中国に想いがあるのだろう。

食材のアクやエグミなどをそのままに活かす「包容の」中国流がよく、アクやエグミなどを徹底的に取り去る日本流は、「犠牲の料理」としてよしとしない。

 

ぼくはそれも、分からなくはないのだが、「そのような捉え方は浅い」と見る。

日本料理は、中国の料理を反面教師として成立してきていると思う。

日本料理の側からいえば、
「中国は、何でも油とニンニクばかりで料理しやがって」
となるだろう。

伝統は、「どちらが上」などという形で理解すべきものではなく、それぞれによさを見つけるべきものではないだろうか。

 

「食」は誰もが毎日経験しているものだから、入り口の敷居はないに等しい。

でもその奥の深さを感知しているエッセイは、そう多くはないと思うのである。

 

晩酌は、豚肉を水菜と炒め、卵でとじた。

豚肉と水菜の卵炒め

炒め物は卵をいれると、やさしい味になるのである。

 

さて晩酌は、豚肉があったから、粕汁にしようと思っていた。

春の食べ物を愛でるのはもちろんだが、冬の食べ物にも別れを告げておかないといけない。

しかし油あげを買い忘れていたのである。

油あげがなければ粕汁にはならないから、豚肉は別の使い方をすることにした。

 

冷蔵庫には水菜もあり、シャキシャキの水菜は豚肉と抜群の相性だ。

吸物にするのもいいと思ったが、昨日はこれを炒め合わせ、卵でとじることにした。

炒め物は、卵をいれるとやさしい味になる。

卵そのものの味もあるが、卵が余計な油を吸ってくれるのだろう、炒め物のギトギト感がなくなるのだ。

 

フライパンを強火で熱し、オリーブオイルを引いて豚コマ肉を炒める。

豚肉と水菜の卵炒め 作り方

 

豚肉に火が通ったら、酒とうすくち醤油大さじ1ずつ、砂糖とオイスターソース、おろしショウガ小さじ1ずつの合わせ調味料をいれ、さらに少し炒めて豚肉に味をつける。

豚肉と水菜の卵炒め 作り方

 

2個分の溶き卵を流しいれ、卵が固まりかけたあたりで、ざく切りの水菜2分の1把をいれる。

全体を混ぜながら炒め、卵が固まったら火を止める。

 

七味をかけて食べる。

豚肉と水菜の卵炒め

豚肉とシャッキリ水菜も、「冬の味」の一つである。

 

昨日はあとは、とろろ昆布の吸物。

とろろ昆布の吸物

お椀にとろろ昆布とうすくち醤油、水にひたしてよく絞った焼麩をいれてお湯をそそぎ、かつお節とネギをかける。

 

白菜のちくわポン酢。

白菜のちくわポン酢

ざく切りにした白菜の葉、1センチ幅くらいに切った白菜の茎を、一つまみの塩でよく揉んで、10分くらい置いて水洗いし、よくしぼり、斜め切りにしたちくわと合わせて味ポン酢を掛ける。

 

皮やらだし殻やらのじゃこ炒め。

皮やらだし殻やらのじゃこ炒め

粉山椒をかけた。

 

梅干し。

梅干し

すぐきは買い損ねている。

 

酒はぬるめの燗。

酒はぬるめの燗

昨日は3合飲んで寝た。

 

「昼酒をしても仕事はしてよ。」

チェブラーシカのチェブ夫

うん、分かってる。

 

 

 

◎関連書籍

 

◎関連記事

カマスゴは春を知らせる魚なのである。

鶏は塩焼きがうまいのである。

風邪には燗酒と「豚ニラ鍋」がきくのである。

煮魚は何もむずかしいことはないのである。

ブリがつくづくうまいのである。
 

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