他人を教育する義理も責任もないのである。(ツバス刺し身、タケノコとえんどう豆のじゃこ煮)

2014/05/22

 
魚屋で大きなツバスを一尾まるまる安く買い、半身を刺身にして酒を飲んだ。

ツバスの刺し身

他人を教育する義理も責任もないのである。

 

◎スポンサーリンク


 

いつも通り、仕事を終えて家に帰るとまず何もしないで酒を飲む。

昨日は昼に飲み過ぎて、そう飲みたいわけでもなかったのだが、といって他にすることもないのでやはり飲むことになる。

テレビを置いていないから、家で飲むときはツイッターが相手となる。

タイムラインに次々と現れる投稿を横目で眺め、興味を引かれたものがあるとコメントを書き込んだりする。

フォローしている人はほとんどが、相手もこちらをフォローしているから、コメントを書き込むと、その反応がタイムラインに現れることもある。

 

昨日の話題の一つは、「ポールの日本公演中止」だった。

異国へ来て病気になってしまうのは、たしかに心細かろうとは同情する。

ツイッターに上がってくるのも、ポールを気遣う内容がほとんどである。

 

しかしこれは、「バチ」が当たったのではないか。

過去の名声のみをネタに、8万円やら10万円やらのチケット代をむしり取るのは、あまりにエゲツないだろう。

 

そう投稿したら、「その通り」と同意する意見がいくつか寄せられた。

それでこちらは、軽く溜飲を下げるのである。

 

さらに酒を飲んでいると、ある女性の投稿が目に止まった。

東京に住んでいるのだが、スーパーでカートを片付けない男性に対し、

「お忘れ物ですよ」

と声をかけ、「教育的指導」をしたそうだ。

その女性は以前も電車で、若い男性の投げ出された足を軽く踏みつけ、やはり教育的指導をしたと書いていた。

 

数年前なら、ぼくはこの女性に尊敬の念を抱いたかもしれないと思う。

赤の他人に、そうして労力を惜しまずに教育的指導をすることは、その女性にしてみれば、「相手に親身に接すること」なのだろう。

 

でも今は、ぼくの感じ方は変わっている。

「東京の女性は怖いなあ・・・」

酔った頭で、ぼんやりと思うのである。

 

京都の人は、よっぽど親しくならない限り、教育的指導はしてこない。

他人が非常識なふるまいをしていると、自分に類が及ばぬよう、やんわりと距離をおく。

でもそうして距離をおくことが、逆に教育的効果を示すことがある。

相手は「なぜ距離をおかれたのか」と自分で考えるからである。

それが人といらぬ争いを避けるための「都の流儀」なのだろう。

 

そのやり方が身に付いてきて、ぼくも最近では他人に教育的なことをするのが「面倒」と思うようになっている。

労力を使い、意見を戦わせてまで他人を矯正してやる「義理も責任もない」と思う。

 

ただし身近な、どうしても教育しないと自分が困る人については、ぼくも仕方なく教育する。

でもその場合でも、問題点を指摘することはぼくはせず、まず自分がやって見せ、手本を示すようにする。

これが意外に大きな効果があることは、入居したころは汚れがちだった家の共同トイレが、今では使用する住民全員の手によって、常にピカピカに保たれていることからも実証済みなのである。

 

しかしそのやり方は、京都のような小規模な街だからできることなのだろう。

東京などの都会は人が多くて、距離をおかれても手本を示されても、「気が付かない」のに違いない。

 

そんなことを、ツイッターを見ながらぼんやりと考え、だいぶ酔いも回ってきたから食事の支度をすることにした。

ツバスの刺し身

大きなツバスが安く手に入ったから、半身を刺身にしたのである。

 

◎スポンサーリンク

 

ツバスはハマチの子供、ということはブリの子供で、旬は秋口となる。

それから大きくなり、脂が乗って、寒さが厳しくなる頃にブリになるから、脂の乗りはそれほどでもないのだが、とにかく安い。

昨日も30センチを超える大きなのが、450円という値段だった。

半身でも一回で食べるには多いから、これで数日分のおかずになる。

 

魚屋で二枚に下ろしてもらい、骨のない方は刺身に、骨のついた方は煮物と焼物にすることにした。

ツバスの刺し身

天然物で活きがよく、脂はそれほどではないとはいえコリコリの食べ応え。

もし魚屋で見かけたら、ぜひ丸ごと買うのがおすすめである。

 

それからタケノコとえんどう豆のじゃこ煮。

タケノコとえんどう豆のじゃこ煮

削りぶしでだしを取るのが、もちろん上品な味にはなるが、じゃこを使えば手軽だし、味もこれはこれでいい。

 

えんどう豆はサヤから出し、サッと2~3分下ゆでしておく。

タケノコとえんどう豆のじゃこ煮

 

鍋に5センチ角ほどのだし昆布を敷き、水1カップ、ちりめんじゃこ大さじ1ほどを入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にし、アクを取りながら2~3分煮てだしを取る。

タケノコとえんどう豆のじゃこ煮

だしが取れたら、昆布もじゃこも取り出さず、そのまま酒とみりん、うすくち醤油それぞれ大さじ1ずつで味をつける。

 

3ミリ厚さほどに切ったゆでタケノコ、下ゆでしたえんどう豆を入れ、弱火で10分ほど煮る。

タケノコとえんどう豆のじゃこ煮

火を止めたらフタをしてそのまま冷まし、味をしみさせる。

 

酢の物。

酢の物

キュウリは薄い小口切りにして、塩一つまみで揉み、少しおいて水で洗って水気を拭きとる。

ゆでワカメ、薄く切ったちくわと一緒に、砂糖小さじ1、酢大さじ1、塩少々の割合で和え、ひねり潰したゴマを振る。

 

とろろ昆布の吸物。

とろろ昆布の吸物

 

一味ポン酢の冷奴。

一味ポン酢の冷奴

 
 

酒は冷や酒。

酒は冷や酒

昨日はさらに、2合飲んだ。

 

「ぼくはおっさんにはきちんと教育するからね。」

チェブ夫

いつもありがとな。

 

◎スポンサーリンク


 

◎おっさんひとり飯


 

◎絶対にいいもの


絶対にいいものトップ
 

◎関連記事

帳尻を合わせていくのが大人である。

日本人は味を左脳でとらえるのである。(フライパンの焼き鳥)

マニュアル主義は捨てる必要があるのである。(春キャベツと豚肉のみそ炒め)

人格は欠落にこそ宿るのである。(新福菜館三条店、スピナーズ、酒房京子)

急がなくていいのである。(鯛の昆布じめ)
 

◎フェイスブックページ

 

◎ツイッター

Twitterボタン
 

◎ランキング、ソーシャルネット

にほんブログ村 料理ブログ 一人暮らし料理へ広島ブログ

-029 その他魚料理