飲み屋は「はしご」するとまた楽しめるのである。(四条大宮/スピナーズ、てら、酒房京子)

2014/04/11

 
きのうはやる気が大変低下していて、食事を作る気もしなかったので外飲みした。

酒房京子

飲み屋は「はしご」するとまた楽しめるのである。

 

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急にポカポカとした気候になったせいなのか、きのうはやる気がまったく出ず、仕事もやりたくなくてやりたくなくて仕方なかったが、これは何とか嫌々こなし、それですべてのエネルギーを使い果たしてもう食事を作る気にならなくなった。

そういう時は、「神様が外飲みをしろと言っている」とぼくは理解するのである。

そこで四条大宮の街へ出たのだが、お店にむかって歩きながら、ぼくは「今日はこの店とこの店へ行こう」と考えはじめる。

飲み屋は「はしご」するとまた楽しめるのである。

 

酒を飲むのは、もちろんまずは「酒が好き」だからなのだが、ただ酒を飲むだけならわざわざ飲み屋へ行く必要はなく、家で飲めばいい。

飲み屋へ行くのはプラスアルファがあるからで、それは煎じ詰めれば「人と会う」こととなる。

 

飲み屋へ行けば、まずは店主が待っている。

「店主に会いたい」とおもう気持ちは、飲み屋へ通うもっとも大きな動機だろう。

それからお客さんもいる。

お客さんは誰がいるか、行ってみるまでわからないが、その「わからない」ところがまたいい。

「お、今日はこいつがいたか」と店に入って思うのは、弁当箱のフタを開けることにも似た「お楽しみ」といえるだろう。

 

お店にいれば、あとから新しいお客さんが入ってくるから、さらにお楽しみはつづく。

来ては帰り、入れ替わるお客さんと会話をするのが、まずは飲み屋の楽しみ方の基本だろう。

 

しかし飲み屋にはさらに楽しみがあり、それは「飲み屋自体を楽しむ」ことだ。

飲み屋は建物や調度のしつらえからお酒、料理、お客さん、さらには雰囲気にいたるまで、店主の「作品」ともいえるもので、それはお店によって全てちがう。

そのそれぞれを味わうことが「はしご」であり、これがまたいいのである。

 

幸い四条大宮の飲み屋は、多くがチャージを無料にしている。

一つの飲み屋で3杯飲んでも、3軒の飲み屋で一杯ずつ飲んでも、料金はおなじという話だから、「はしごしてくれ」と言われているようなものだ。

 

多くのお客さんがお店をわたり歩きながら飲み、それぞれのお店でお客さんが少しずつ重なっているから、四条大宮は飲み屋街全体が、一つの飲み屋のような雰囲気をかもし出している。

全国のほかの地域で、やはりチャージを無料にしている飲み屋街があるのかどうか知らないけれど、もしそういうところがあれば、ぜひはしごするのを勧めるところなのである。

 

さてきのうは、まずはバー「スピナーズ」へ行った。

スピナーズ

店へ入ると酒豪池井くんがいて、ちょうどきのうの午後にあった小保方さん記者会見の話になる。

「小保方さん、色っぽくてグッときましたね。」

池井くんはいやらしそうな目をしていうが、ぼくもまったく同感である。

「小保方さんは自分の体を張っていて、もしあれがウソなら研究者生命を失うのにたいし、理研は保身で自分が傷つかないよう動いているから、あれはもう小保方さんの勝ちで勝負あったのじゃないかな?」

ぼくが言うと、池井くんはさらにおもしろいことを言う。

「もしあれが本当なら、ノーベル賞級の発見であるわけだし、もしウソなら、小保方さんはネイチャーをはじめとして世界をだました天才的なウソつきということだから、いずれにしても小保方さんは天才ですね。」

それはたしかにその通りだろう。

 

池井くんはお子さんを風呂に入れるために家に帰り、ぼくもさらにしばらく飲んで、スピナーズを出た。

てら

次は食事をするため、立ち飲み「てら」へ行った。

 

てらは久しぶりだったから、いつも注文する品をフルラインナップでたのんだ。

スパサラ。

てら

 

豚天。

てら

 

鶏天おろしポン酢。

てら

 

アジフライ。

てら

 

肉吸い。

てら

 
 

お客さんとあれこれ話しながら飲んでいたら、そこにちょっと小動物にも似た、可愛らしい女性が現れた。

てら

四条大宮の飲食店を取材している編集プロダクションのスタッフで、ぼくのブログを見て、おととい連絡をくれたのだ。

「一緒に飲みませんか」ということだったが、おとといは都合が悪かったから、あらためて連絡し、きのう飲むことになった。

20代前半なのだが、老けているという意味ではなく、ちょっと「女社長」的な貫禄があり、30代くらいに見える。

「高野さんのブログは四条大宮の飲食店事情がよくわかって参考になります・・・」

ありがたい話である。

 

すでに遅くなっていて、てらは閉店時間となり、店を出ることにした。

「もう一軒行こう」という話になり、歩いていると「酒房京子」の前に来た。

酒房京子はどうしても腰をゆっくり落ち着けてしまいがちで、はしご酒をするときは、寄らないことにしている。

 

でも女性に聞くと、「まだ行っていない」という。

四条大宮の飲み屋街を取材するのに、酒房京子を知らないというのはあり得ないことだろう。

酒房京子

そこで女性を連れて酒房京子へ行くことにしたのだが、するとやっぱり、腰を落ち着けてしまったのである。

 

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酒房京子の女将はまた、いつも通りおいしいものを出してくれる。

さつまいものマッシュポテトと、タクワンとちりめんじゃこの贅沢煮。

酒房京子

マッシュポテトはからしの味が利いている。

しじみの白みそ汁。

酒房京子

ほっこりとする味。

春キャベツと豚肉のピリ辛みそ炒め。

酒房京子

女将はいつも、旬のものを巧みに料理してくれる。

 

小動物の女性も店を気に入ったらしい。

「取材させてほしい」と女将にたのむ。

でも女将は取材をこれまですべて、断っているそうだ。

食べログにも出ていないし、雑誌にも載っていない。

「今来てくれているお客さんを大切にしたいからなんですよ・・・」

女性の依頼も、やんわりと断った。

 

でも話をするうちに、女将は女性を気に入ったようだ。

雑誌の創刊号に取り上げるということもあり、

「それならいいわ」

と依頼を受けいれた。

今日取材の段取りとなっている。

 

時間はもう深夜2時をまわっていたが、酒はある程度以上飲んでしまうと、止まることができなくなる。

「もう一軒飲もう」となり、バー「TAKATEX」へ行くこととなった。

TAKATEX

ここでもバーボンのロックを2杯。

4時近くになって女性と別れ、家にかえった。

 

はしごするといっても、飲む前は2~3軒ほどまわり、12時前には帰るつもりでいた。

でも酒は、何が起こるかわからないのがいいところなのである。

 

「やる気がなくても、酒を飲む気はあるんだね。」

スピナーズ

ほんとだな。

 

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