郡山ではいい人にしか会っていないのである。(郡山/ますや本店、三松会館)

2014/04/25

 
昼は郡山ブラックのラーメンを食べ、夜は大衆食堂で定食を食べてさらにサウナに帰って飲んだ。

郡山 ますや

郡山ではいい人にしか会っていないのである。

 

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郡山に来てまだ3日目だから、郡山について一般的に言うことなどできないのはもちろんなのだが、この街の「いい人率」の高さは異常ともいえるのではないかという気がしている。

ぼくがこれまで会った人のすべてがいい人で、郡山には「人に意地悪をしよう」などと考える悪い人は一人も住んでいないのではないかとすら思える。

会うのは主に店員となるわけだが、サウナにしても、飲食店にしても、全ての店員が感じがよく、心のこもった対応をしてくれる。

特別愛想がいいわけではないのだが、お客のことをきちんと考えてくれていることをヒシヒシと感じるのだ。

繁華街で声をかけられた呼び込みの若いお兄ちゃんですら、誘いを断ったにもかかわらず、ラーメン屋について尋ねたらていねいに答えてくれた。

 

この郡山の人の心の込め方なのだが、まだどう表現したらいいか分からないのだが、一種独特なものがあると感じている。

もちろんそれぞれの土地で、心の込め方は独特なのであり、ぼくの印象をいえば東京は「スマート」、名古屋は「明るい」、広島は「控えめ」、京都は「奥ゆかしい」となるのだが、郡山はそのどれともちがう。

 

例えばサウナの朝食を作るおばさんに、正規の定食ではなく「みそ汁だけくれ」と頼んだとき、イレギュラーな注文なのだから、普通ならまず「それをしてもいいのかどうか」を考えるところなのではないかと思うのだが、おばさんはぼくのその注文を聞いて間髪をいれず、みそ汁だけをどのように提供したらいいかを考えはじめたように見えた。

相手が喜ぶことをすることに、全く「ためらい」がないのである。

これは別に、そのおばさんだけから感じたことではなく、サウナのほかの男女の店員、ほかの飲食店の人、全てから感じることで、ぼくが郡山へきて3日目ながら、特徴的だとおもうことだ。

 

さらに郡山の人が相手のことを思いやっているとき、それを相手に示す独特なやり方があるようにも見え、たとえば食堂でぼくの注文を聞いた女性の店員は、伝票のある場所へもどるのに小走りに急ぐ「ポーズ」を見せた。

本当に急いでいるわけではなく、動作はゆっくりなのだが、そのポーズを見せることにより、「分かってますよ、注文をすぐに入れますよ」とお客に伝えているのではないかとぼくは感じた。

同じポーズを、コンビニでこちらのお金を受け取った男性の店員が、わずか30センチ横のレジへ向き直るときにもした。

 

まだ3日目だから、その奥にどのような心理があるかなどまではよく分からない。

でも郡山の人がとてつもなく「いい人」なのは間違いなく、おかげでぼくは、毎日を快適に過ごせているのである。

 

さて昨日は、昼にまたしてもラーメンを食べた。

郡山 ますや

駅前アーケードの中心地点あたりにある「ますや本店」で、だいたいぼくは街のいいところにある店は、お客がいくらでもくるから味が荒れることが多く、信用しないことにしている上に、店舗も安普請だったから、この店もチェーンのつまらない店なのだろうと思って後回しにしたのだが、さにあらず。

創業150年の郡山を代表するラーメン店の一つで、ラーメンは大変うまかった。

 

創業者は「ます」という会津出身の女性だそうで、きのうの店員は「大(おお)先生」と呼んでいたが、戊辰戦争で敗れて郡山へでてきて、食堂と旅館をはじめたそうだ。

会津の女性はうまい蕎麦を作ることが女性のたしなみの一つとなっているとのこと、その「ますや」も蕎麦が看板料理だったが、そのうち中華そばを作るようになった。

郡山 ますや

これが現在では「郡山ブラック」とよばれるスタイルで、この店では昭和20年、終戦すぐからこの味だそうだから、郡山ブラックの源流の一つと見てもいいのだろう。

呼び名の通り、汁が真っ黒なのが特徴で、麺は縮れ麺と細麺をえらべるようになっており、きのうはお客さんが注文することが多いという縮れ麺にした。

 

汁が黒いのは甘みを加え、その分しょうゆの濃度が高くなっているからで、京都のやはり古くからのラーメン店「新福菜館」と考え方はまったくおなじだ。

郡山 ますや

味もよく似ているが、こちらはゴマ油の風味がするのが違うところだ。

青森や岩手には、新福菜館の流れをくむラーメン店があるというから、これも何か関係があるのだろうか。

いずれにせよ、きのうはようやく郡山ならではの本格ラーメンに行き当たり、満足してサウナにもどり、昼寝をした。

 

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昼寝からさめたら仕事をし、それから飯を食いに出かけたが、前日が飲み過ぎだったから、軽く済ませることにした。

郡山 三松会館

このブログのコメントで郡山の人から教えてもらった「三松会館」。

 

大衆食堂なのだが、お酒が山のように置いてある。

郡山 三松会館

焼酎のリストは100種類にも及ぶのではないかというくらいで、日本酒も各種ある。

ぼくは「地酒の熱燗」と注文したら、「雪小町」というのが出てきた。

以前何度かのんだ福島の酒「大七」とも共通する、独特のコクがある。

 

食べ物は、定食や一品が各種とり揃えられている。

郡山 三松会館

きのうは煮魚カレイ定食ごはん半分。

でっかい子持ちカレイが半身ではいって750円だから安い。

これをチマチマ食べながら、お酒は3本飲んだ。

 

お勘定は、お酒が400円だとして2千円くらいかと思ったら、1650円だという。

「えっ」と驚きよく聞くと、お酒は300円というあまりに破格の値段だった。

 

サウナでもどり、コンビニで買ったカップ酒をさらに飲む。

花春

福島の酒「花春」。

それから「奥の松」。

奥の松

結局あわせて5本飲み、きのうもやはり飲み過ぎだった。

 

サウナには、白い猫が飼われている。

シロ

名前はそのまま「シロ」で、定位置の椅子があるほか、カウンターの中に積まれたタオルや休憩室のマットレスの上などでいつも寝ている。

常連のお客さんがくると、その席へ行ったりもするそうだ。

さらにそのお客さんが帰るときには、非常階段を通って下へ行き、お見送りまでするのだとか。

郡山は、猫まで「いい」のである。

 

「おっさんにも早く慣れるといいね。」

チェブラーシカのチェブ夫

そうなんだよな。

 

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