池井君に会ってしまえばやはり飲むしかないのである。

2014/04/06

 
四条大宮ではしご酒をして、帰ろうと思ったら池井君がいた。

スピナーズ

池井君に会ってしまえば、やはり飲むしかないのである。

 

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前に住んでいた家の引渡し予定日で、大掃除をしないといけなかったのだが、昼酒はするのである。

喫茶店PiPi

昨日も喫茶店「PiPi」。

PiPiの店主は「マチコちゃん」で、年は二十四五にも見えるのだが、実際はもう少し上らしい。

今年になり、先代の店主から権利を譲り受けたそうで、酒は先代の時代にはメニューになかったようなのだが、今はたのめば出してくれる。

 

ビールのアテは日替わりランチ。

喫茶店PiPi

ご飯は「半分」と注文した。

「豚ハク」と名付けられているのだが、豚肉と白菜を重ね焼きしたものと、チクワやらもやしやらの炒め物、ブロッコリーの酢の物に玉子焼きと、おかずもけっこう手が込んでいる。

味付けはどれもうす目でうまい。

 

それにみそ汁。

喫茶店PiPi

とろろ昆布と青ねぎの具で、初めて食べたがなかなかいい。

 

昼酒を終えると時間がギリギリになっていたので、断腸の思いで昼寝はあきらめ、大掃除にむかった。

2時間はかかると思っていた掃除が1時間で終わり、無事立会いを済ますことができた。

 

そのあと家の片付けも少しした。

食器と調理器具を収めることに成功したが、もう夜になっていたから、昨日も外で飲むことにした。

 

昨日は四条大宮を南から攻めることにした。

立ち飲み天神

まず行ったのは、大宮通綾小路を東に入ったところにある、立ち飲み「天神」。

「サヨちゃん」という、これは正真正銘二十代の女の子が店主を務めている。

やはり先代の店主から、権利を譲り受けたそうだ。

 

注文したのは、まずキムチ。

立ち飲み天神

 

それから牛すじ肉と大根の塩煮。

立ち飲み天神

あっさりとした味つけが、肉のうま味を引き立てている。

 

続いて行ったのは、同じビルの2階にあるカフェバー「アガリサンハロン」。

アガリサンハロン

ここも「モッちゃん」という女性が店主だ。

豚肉の粒マスタード炒めを注文した。

アガリサンハロン

粒マスタードで炒めるとは、言われてみればいいアイディアだ。

 

アガリサンハロンでは、「サバサンド」が月一回の名物料理になっているそうだ。

アガリサンハロン

隣のお客さんがたのんだのを見せてもらうと、バケットにまるまる半身のサバとたっぷりの野菜、パクチーが挟まれていて、味つけは毎回変わるそうだが、今回はタイ風らしい。

 

アガリサンハロンを出て、さらに東に少し行ったところにあるバー「コモゴモ」へ行ってみた。

コモゴモ

わりと最近出来たそうで、前から噂を聞いていて、一度行ってみたいと思っていた。

店主は20代の男性で、会社に勤めていたのを辞め、自力で創業したそうだ。

コモゴモ

古民家を一棟借りし、内装も手が込んでいる。

 

店主が話し相手になってくれ、一杯飲んだ。

コモゴモ

ぼくは大宮の飲食店事情をあれこれと話をした。

 

お客さんとも少し話をしたのだが、ぼくと「啓ちゃんのスタンドバー」で会ったことがあるという。

それは覚えていなかったのだけれど、
「そういえば啓ちゃんのスタンドバーにしばらく顔を出していない」
と思い出し、久しぶりに行くことにした。

 

啓ちゃんのスタンドバーは、四条大宮の交差点を西に行き、赤い提灯がある角を北に入ったところにある。

啓ちゃんのスタンドバー

店主の「啓ちゃん」はぼくより少し年下の、穏やかで明るい美人の女性で、「立ち飲み屋がやりたい」と、この店を3年前にオープンした。

四条大宮の繁華街からちょっと離れたところにあるが、逆に「それがいい」という人が常連さんになっているそうだ。

啓ちゃんのスタンドバー

料理もあれこれ、安い値段で出している。

 

久しぶりだったから、おたがい近況報告になった。

酒を一杯飲み終わったら、ちょうど閉店時間になったから、「また来る」と約束して店を出た。

 

もういい時間になっていたから、「そろそろ帰ろう」と思ったが、ラーメンが食べたくなった。

しかしこれには注意が必要である。

酒をたらふく飲んだあとラーメンが食べたくなるのは、よくよく分析してみると、麺が食べたいわけではない。

体が欲しているのは「スープ」なのだ。

 

それで餃子の王将へ行き、「みそラーメンの麺ぬき」をたのんだ。

餃子の王将

これをアテに酒を飲んだら腹も落ち着き、家に帰ることにした。

 

四条大宮の交差点を東へわたった。

ぼくの家は、大宮通の一本先の、黒門通沿いにある。

そのまま四条通を直進し、黒門通に入ってもよかったが、せっかくだから、大宮通を通って帰ることにした。

繁華街の今の様子を一応は点検しておいたほうがいいだろう。

 

大宮通を北に上がり、たこ焼き屋「壺味」の前に来た。

池井君

何気なく中をのぞくと、ビニールシート越しに池井君の姿が見えた。

見えてしまえば、声をかけない訳にはいかない。

声をかければ、やはり飲むしかないのである。

 

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というわけで、「スピナーズ」へ行くことになった。

スピナーズ

スピナーズへ来れば、遅くなるのは必至なのだが、仕方ないのである。

 

このような場合の酒飲みの心理は、酒を飲まない人にとっては不思議に見えることだろう。

遅くなれば明日が辛いことになるのは分かりきっているのだから、飲まずに帰ればよさそうなものである。

酒飲みも、それが分かっていないわけではない。

実際池井君も、
「毎晩遅くなっているから、そろそろ奥さんに怒られる」
と嘆いている。

 

でも酒を飲むと、あるとき「スイッチ」が入るのである。

スイッチが入ると、あとは止めどなく飲み続けることになる。

「次の日が辛い」ということが、逆に酒をおいしくする。

これが酒の「醍醐味」でもあるわけで、これを避けて通ってしまったら、酒など何もおもしろくないだろう。

 

「スイッチ」がいつ入るかは、決まった条件があるわけではない。

結局スイッチが入らないまま、飲み終わることもある。

ただぼくの場合、池井君といるときはスイッチが入ることが多いようだ。

池井君を見かけると、もうその瞬間に帰るのをあきらめることになる。

 

しかし池井君にそう言ったら、
「高野さんが悪い」
と言う。

池井君は昨日、「一杯だけ飲もう」と思って壺味へ行ったが、
「高野さんと会ったからさらに飲むことになった」
のだそうだ。

だから昨日、ぼくと池井君は「互いにスイッチを入れあった」ということなのだろう。

スイッチは、「入れよう」と思うものではなく、「自然に入ってしまう」ものだから、どうすることもできないのである。

 

結局昨日も、それから焼酎を3杯飲み、飲み終わったのはふたたび明け方近かった。

今日はたっぷり酒が残り、このブログの更新も遅々として進まないわけなのだが、別にそれでいいのである。

 

「開き直るのはよくないよ。」

チェブラーシカのチェブ夫

そうだよな。

 

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