アサリ酒蒸し、鯛あら汁のにゅうめん

アサリ酒蒸し その他魚料理

 
昨日は鯛あら汁のにゅうめんで昼酒、

アサリ酒蒸し

それにアサリ酒蒸しで晩酌をした。

 

 

昼酒は、三日坊主にはならずに今もつづいている。

鯛あら汁のにゅうめん

昼酒をはじめてから、昼めしのことをきちんと考えるようになったのは確かで、それまでのようにエサに近いものをかっこむよりは、よっぽどいい。

以前は「食事は晩の一回」と決めていて、昼間は腹が空けば、せんべいを囓るなどしていた。

満腹になると眠くなり、仕事の能率が下がるからだが、そうやって、あまり「仕事仕事」という必要もなかっただろう。

 

それに自炊をしていると、残り物の処理などに昼めしを食べるほうが都合がいい。

ここしばらくはそれで、吸物の残り汁でうどんやそうめんなどを作ったりしていたのだが、「ならばちゃんと食べた方がいい」という話である。

 

昨日は一昨日残った鯛あらを汁にし、にゅうめんを作った。

鯛あら汁のにゅうめん

鯛あらはとにかく、だしが天下一品なのだから、それを素直に味わえる吸物は鯛あら料理としては欠かせない。

 

買ってきた鯛あらをそのまま汁にするのも悪くないが、昨日は残った鯛の背骨だけを使った。

鯛あら汁のにゅうめん 作り方

けっこう大きな鯛だったようで4つ折りにされた背骨は計20センチ以上あったが、これは一昨日のうちに湯通しし、よく洗ってあった。

だし昆布と一緒に鍋にいれ、水4カップをいれる。

途中の蒸発を計算にいれ、3カップのだしが取れるようにしたのだが、水の量は、鯛あらの量によって加減する必要がある。

 

中火にかけ、煮立ってきたら弱火にし、小さく煮立て、アクを取りながら15分くらい煮る。

15分煮たらだし殻はとり出し、酒大さじ3、うすくち醤油大さじ2、塩少々で味つけする。

 

鯛あらの吸物にいれる具は、せっかくの鯛のうまみを壊さぬよう、あまり香りのきついものは使わないほうがいい。

ネギなどはやめたほうがよく、湯葉に三つ葉などは最適なのだが、昨日はどちらもなかったので、油あげと小松菜をいれることにした。

ただし油あげはよく湯通しして油をぬき、小松菜も下ゆでしてアクをぬいておく。

鯛のだしで油あげを少し煮て、小松菜をあたため、固めにゆでて水で洗い、あらためて湯であたためたそうめんの上にかける。

 

鯛のだしは全くのところ「黄金」で、出過ぎたところも足りないところもない。

そうめんが、そのだしをよく吸い込むのがまたうまい。

 

昼寝をし、酔いざましを兼ねて晩めしの買い出しに出かけた。

向かったのは、昨日も魚屋である。

 

もう毎日寒くて寒くて、日差しは春らしく明るくなってきてはいるが、一向に暖かくなる気配がない。

冬にはもう飽き飽きしているから、気分だけでも、とにかく春を感じたい。

それで春のものを食べたいと思うのだが、肉にはあまり季節がない。

それで毎日、魚を食べつづけるということになる。

 

昨日は魚屋へむかう道中ですでに、「アサリを買おう」と決めていた。

アサリも春が旬であり、しばらく食べていなかった。

 

アサリの食べ方にも色々あるが、やはりまずは「酒蒸し」だろう。

アサリ酒蒸し

作るのは簡単で、あっという間に出来てしまうが、アサリのうまみを素直に楽しむには打ってつけである。

 

さてアサリだが、売っているものはほとんどが、すでに砂抜きされている。

海水くらいの濃さの塩水に1時間ほどひたしておけば、砂は完全にぬけるけれど、砂が入っていたとしても1パックに一つくらいの話だから、砂を噛むのがよっぽど嫌いなら別として、あまり神経質になることもない。

ただし水洗いはきちんとする必要がある。

殻についた汚れやヌメリは臭みの原因になるから、両手で殻をこすり合わせるようにしながらよく洗う。

 

鍋に酒と水大さじ1ずつ、うすくち醤油小さじ1をいれ、洗ったアサリをいれる。

アサリ酒蒸し 作り方

鍋のフタをして中火にかけ、アサリの殻が全部ひらいたら火を止める。

 

青ねぎをたっぷりかける。

アサリ酒蒸し

 
 

まだ身入りはイマイチだが、アサリの季節はこれからだ。

アサリ酒蒸し

 
 

アサリを酒蒸しにすると、アサリのだしが皿の底に残ると思う。

これは飲んでしまうのももちろんいいが、少し辛いし、飲もうと思うときには冷めてしまっていると思うから、捨てずに取っておき、あらためて吸物などに使うようにするのもいいのである。

 

あとは昨日は、鯛あら炊きの煮汁で炊いた高野豆腐。

鯛あら炊きの煮汁で炊いた高野豆腐

煮汁は水で少しうすめて、水にひたしてよく絞った高野豆腐を10分くらい煮る。

 

昼に作った鯛あら汁。

鯛あら汁

 
 

厚揚げ焼き。

厚揚げ焼き

おろしショウガと青ねぎ、味ポン酢。

 

すぐき。

すぐき

 
 

酒はぬる燗を昨日は2合。

酒はぬる燗を昨日は2合

でも食べはじめる時点で焼酎お湯わりをすでに4~5杯飲んでいるから、飲み過ぎなのはまちがいない。

 

「ぼくもロシアで生まれたけど、寒いのは苦手だよ。」

チェブラーシカのチェブ夫

早く暖かくなるといいな。

 

 

 

◎関連記事

鯛あら炊きはやはり王者なのである。

菜の花はイカと合わせるのもいいのである。

カマスゴは春を知らせる魚なのである。

二日酔いには迎え酒がきくのである。

一生ダラダラしていたいのである。
 

コメント

  1. 高橋 より:

    ここ数日の「おっさんひとり飯」、「ああ、風流な高野さんが戻ってきてくれた」って感じです。
    昼酒を嗜み、食に関する小説,エッセイを読んで感想を漏らす。その感想も借りてきたような言葉ではなく本当の自分の気持ちを言葉に表されている。
    「おっさんひとり飯」を好きになったのはレシピのみにあらず、この風流さが嬉しいからなのです。

  2. Mojoco より:

    はじめまして。
    半年ほど前から、ブログをみています。
    湯豆腐やニンジン飯、厚揚げの焼いたの、白菜とちくわのポン酢あえ、ぶり大根、粕汁、などなど、つくらせてもらっています。
    食卓に出すと、子どもがまた食べたいと言うこともあって、おっさんのメニューは、大人なメニューと思い込んでいただけで、おいしいものや口にあうものに年齢は関係ないんだなと思いました。
    火加減が苦手なんですが、ブログを読んでいるとわかりやすくて、うまくいったと実感できることが増えてきました。
    ありがとうございます。

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