芽は「出そう」と思わなくなったころに出るのである。(四条大宮外飲み)

2014/03/02

 
昨日は四条大宮で外飲みをし、4軒をまわって久々に朝の5時に家に帰った。

酒房京子

飲みながら話をし、「芽は『出そう』と思わなくなったころに出る」と、改めて思ったのである。


 
最近はそこそこ、生活が朝型になってきていて、昨日も無事7時に仕事を終え、四条大宮の街へ出かけた。

11時ごろまで飲んで、家に帰って風呂に入り、12時に寝る予定である。

まず行ったのは、ダイニング・バー「Kaju」。

Kaju

Kajuのマスターにはぼくが京都へ来て以来、あれこれとお世話になっているから、今回の引っ越しなどについても報告しておかなくてはいけないのだ。

 

Kajuはつまみも色々おいしいのがあるのだが、一つ選ぶとしたら「キムチ」だろうとぼくは思う。

Kaju

マスターの手作りで、しっかりとコクがあり、さらにフルーティーな味がする。

Kajuは狭い店だから、9時過ぎに行ってしまうと満員で入れないことも多い。

マスターとゆっくり話すには、早めか遅めの時間に行く必要があるのである。

 

引っ越しは、2月の末に予定している。

家賃を半分以下に圧縮し、その分自由度をあげる計画だ。

それでどうするかは、まだちゃんと決めていない。

でも色々な場所に出かけてみたいとは思っていると、マスターに話をした。

 

Kajuへは、ぼくのブログを見てくれている若い女性が偶然来ていて、少しだけ話をした。

しかし女性はすぐに帰って行ったから、ぼくも「それでは」とKajuを出て、次へ向かうことにした。

 

次に行ったのは、「てら」である。

立ち飲みてら

てらは料理がとにかく安くて、しかもうまい。

頼むものは、いつもと同じ。

豚天と、

立ち飲みてら

 

スパサラ、

立ち飲みてら

 

それにアジフライ。

立ち飲みてら

うまいものは、何度食べてもうまいのだ。

 

カウンターにチェブ夫を立たせると、隣にいた若い女性が声を上げた。

立ち飲みてら

「あー、チェブラーシカだ、これブログで見た!」

ショートカットにクリっとした目がいたずらっ子のように光るその女性、ぼくのブログを見てくれて、それでてらに来たのだそうだ。

「四条大宮で検索したら、高野さんのブログが出てきたんですよ。
51歳バツイチ独身なんですよね。」

女性は独身、隣にいる連れの男性は「元カレ」で、彼氏は募集しているそうである。

 

「でもこのチェブラーシカ、本物のチェブラーシカと少し違うんじゃありませんか?」

チェブ夫をはじめて見た人とは、だいだいいつも、その話になる。

チェブ夫はウラジオストックへ行ったとき、お世話になったロシア人からもらったものだが、ウラジオには中国人も多いから、たぶんチェブ夫は中国製のバッタものだろうと説明する。

「でも本物のチェブラーシカより、むしろ愛嬌があってかわいいですよ。」

立ち飲みてら

それを聞き、チェブ夫もうれしそうにするのである。

 

女性と連れの男性、それに二人がぼくが来る前に仲良くなっていた、やはりぼくのブログを見てくれているという男性の3人とは、それから話が盛り上がった。

立ち飲みてら

ぼくはビールを2杯飲んで店を出る予定だったのを、さらに焼酎をお代わりした。

「高野さんはこれからどうするんですか?」

女性に聞かれ、ぼくが「スピナーズ」へ行く予定だと答えると、

「あー、スピナーズもブログで見た。私も行ってみたいな。」

女性は言い、男性二人も同意する。

そこで焼酎を飲み終わったら、4人でスピナーズへ行くことにした。

 

金曜の夜だから、スピナーズは満員だった。

スピナーズ

若い常連さん3人がテーブルの場所を空けてくれ、そこに座って7人で飲みはじめた。

常連さんは、先日の死体パーティーの面々だ。

やはりどこかで飲んで、スピナーズへ流れて来たらしい。

 

しばらくはワイワイと話をしたが、そのうちぼくは、ショートカットの女性と二人で話し込むこととなった。

女性の恋愛相談に乗ることになったのである。

女性は他の人には聞こえないよう、ぼくの耳元に口をよせて話をする。

「そうやって二人で仲良くしているのを目の前で見ることは、元カレである自分にとっては複雑な気持ちですね・・・」

女性の連れの男性が、ぼくを恨めしげに見ながら言う。

 

恋愛相談がひとしきり終わると、男性は女性に

「そろそろ帰ろうか・・・」

声をかけた。

でも女性は、酔って眠くなったらしい。

「1分だけ寝たら帰るから・・・」

ぼくの隣で、テーブルに突っ伏して寝はじめた。

ところが女性は、それから何度か男性が声をかけても、一向に起きる気配がない。

男性は最後はあきらめ、

「すみません、あとはよろしくお願いします・・・」

女性を残して帰っていった。

 

てらから一緒に来たもう一人の男性も、常連さん3人もすでに帰り、テーブルにはぼくと女性の二人きりになっている。

寝息を立て、スヤスヤと眠る女性を見ながら、ぼくはお酒をお代わりした。

時刻はもう、12時を過ぎている。

「置いて帰るわけにも行かないしな・・・」

ぼくはどうしたらいいかと考えながら、熱燗をゆっくり飲んだ。

 

そのうち女性は目を覚ました。

1時間ほど寝て、スッキリしたようである。

「それじゃあ私、明日も朝が早いので、これで帰りますね。
今日はありがとうございました・・・」

身支度をし、店を出ると、自転車で帰っていった。

ぼくは暗い道を走り去る女性を、見えなくなるまで見送った。

 

店にもどり、残った酒を飲みながら、

「ぼくもこれを飲んだら帰ろう・・・」

考えていると、入れ替わりに仲がいい、若い男性が入ってきた。

「高野さんが今頃いるんじゃないかと思って、来てみたんですよ・・・」

ぼくはその男性を見た瞬間に、

「今日は行くところまで行くしかない・・・」

覚悟を決めた。

豪快な飲みっぷりの男性で、話をしても面白く、ぼくはその男性がいる限り、先に帰ることができないのである。

 

結局昨日は、その男性と朝まで飲んだ。

酒房京子

男性と話をしながら、

「芽は『出そう』と思わなくなったころに出る」

と、ぼくは改めて思ったのである。

 

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というわけで、「芽」なのだが、男性は専門職で、家で一人で仕事をしている。

景気に左右される職種のため、今は仕事の依頼が少なくなっているそうである。

種まきは随分としてきたそうだが、まだ芽は出てこないという。

「ぼくは酒を飲むのが一番大事なことなので、変わらないペースで飲み続けているんですが、そろそろ芽が出てくれないと、さすがにマズイかなと思うんですよ・・・」

男性はさして深刻そうな顔もせず言うのだが、内心は穏やかではないだろう。

 

しかしそれについては、ぼくの考えはハッキリしている。

「もし自分で『これでまちがいない』と思うだけのことをしているならば、そのうち絶対に芽が出てくると、ぼくは責任をもって太鼓判を押すよ。」

「責任」など持てないことは明らかだが、ぼくは全力で、背中を押したいのである。

「ただし芽が出るのには、自分が思うよりはるかに長い時間がかかり、『芽を出そう』とすら思わなくなったころに初めて、ようやく出てくるものなんだ。

だから進むも地獄、引くも地獄よろしく、先の希望が見えないままに、しばらくは進まないといけないけれど、前に進んでさえいれば、そのうち芽は出てくるよ。」

そしてそういう時には、かならず「神様が味方してくれる」と付け加えた。

 

人生にはそういう時が、何度かあるとぼくは思う。

自分を信じ、畏れずに進むことだけが大切なのだと思うのである。

 

男性とは、それから少し何か食べるため、「酒房京子」へ行くことにした。

酒房京子

深夜の12時を過ぎてくると、四条大宮で食事をしながら酒を飲むには、酒房京子が一番だ。

すると女将は、大きなカニを出してきた。

酒房京子

「何も考えないで食べて」と言うから、遠慮なくいただくわけだが、それでお勘定は、別に高いこともないのである。

 

それからカラオケ。

酒房京子

居合わせたお客さんもいっしょに延々と歌い、店を出たのは朝の5時だったのである。

 

今日は昼になって起き、まだ酒が目一杯のこっていたから、とろろ昆布の吸物をぼんやりとしながらぼくは啜った。

とろろ昆布の吸物

でも人に「前に進め」と言いながら、自分だけ先に帰るわけにはいかないのは、言うまでもないのである。

 

「今週は仕事もそこそこ頑張ったしね。」

チェブラーシカのチェブ夫

また明日から頑張るよ。

 

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