「えべっさん」にお参りしたのである。(新福菜館三条店)

えべっさん 京都・大阪の飲食店

 
昨日は昼はラーメンを食べ、夜は「えべっさん」にお参りをした。

えべっさん

えべっさんでは大奮発して、お賽銭に500円をあげたのである。

 
ぼくも本当は、毎週おなじラーメンを食べるのではなく、ほかのラーメンを食べたい気も全くないではないのである。

いやラーメンばかりでなく、昼から酒を飲める店はほかにだって山ほどある。

でもそれは、ぼくには許されないことなのだ。

ぼくはいつも食べる新福菜館三条店のあのラーメンの、完全な「中毒」になってしまっているからだ。

 

あえて別の店で昼酒をしてみたことは、もちろんこれまで何度かある。

でもそうすると、もう翌日には、新福三条のラーメンがどうしても食べたくなり、結局二日つづけて昼酒をしてしまうことになる。

週に何度も昼酒をしていては、ぼくも生活が立ち行かないのは言うまでもない話である。

だから仕方なく、無駄な抵抗はあきらめて、毎週おとなしく新福菜館三条店へ通っているわけなのだ。

 

このごろは朝型の生活になりつつあるから、昨日は12時過ぎには店に入ることができた。

新福菜館三条店

やはりビールは、できるだけ早い時間から飲みたいものなのである。

キムチをアテにビールを飲んでいるうちに、いつもの通り、餃子が出てくる。

新福菜館三条店

これを食べると、いつもの通り、

「やはり今日も来てよかった・・・」

しみじみと幸せを感じることになるわけだ。

 

一人前の餃子を食べ終わったら、さらに餃子と、それにビールをおかわりする。

新福菜館三条店

餃子を初めから二人前たのまないのは理由がある。

まずは二人前たのんでしまうと、「餃子が冷めてしまう」というのが一つの理由だ。

餃子はやはり、熱々がうまいのである。

 

でも「真の理由」は別にある。

ぼくはビールを飲みはじめる時点では、「2本飲む」ことを決めているわけではないのだ。

ぼくもしらふで理性がきちんと働くときは、

「まっ昼間からビールを2本も飲まないほうがいい・・・」

そう思ってはいるのである。

しかし酔いがまわって、「結果として」、ビールをもう一本飲みたくなってしまうのは、「仕方がない」というわけなのだ。

 

餃子を食べたら、大盛りラーメン。

新福菜館三条店

きのうはいつにも増して満足し、完全なるグロッキー状態になった。

 

家に帰って3時間の昼寝をする。

これでぼくの毎週の儀式はつつがなく終わったのである。

 

夜は「えべっさん」へ行くことにした。

えべっさん

えべっさんで、ぼくは大奮発をして、お賽銭に500円をあげたのである。

 

というわけで「えべっさん」だが、これは1月9日~11日まで、「恵比須神」を祀る神社でおこなわれるお祭りで、「商売繁盛」を祈願するものである。

いつも行く四条大宮のバー「スピナーズ」で、マスターや常連さんが話しているのを聞き、「ぼくも行ってみよう」と思ったのだ。

ぼくは東京や名古屋、広島では聞いたことがなかったから、関西独自の風習なのではないかと思う。

笹や熊手を買い、お店などに飾っておくとご利益があるそうだ。

 

河原町から四条通を東へ行き、えべっさんのある通りに入ると、屋台がいっぱいに立ち並び、いわゆる「お祭り」となっている。

えべっさん

若い男女も多いから、商売繁盛を祈願する人ばかりでなく、一般の人も集まるもののようである。

えべっさんの鳥居をくぐると、売られている飾り物につけられた小判で、あたりは黄金色に光り輝いている。

えべっさん

さすが「商売繁盛」の神様だけのことはあるのだ。

 

さてお賽銭をあげるわけだが、ぼくは初詣などへ行っても、お賽銭は100円がマックスである。

日常のお参りなら、1円や5円などの小銭処理に利用する場合もある。

しかし「商売繁盛」となると、やはり話はちがってくる。

えべっさん

ぼくも思わず大奮発し、500円をお賽銭にあげておいた。

 

えべっさんでは、商売をする人は、笹や熊手を買って帰る。

えべっさん

笹は一つ一つを巫女さんが神前に奉り、いかにもご利益がありそうなものとなっている。

しかしこの笹が、飾りがなしで3千円、熊手は8千円というから、ぼくは大した商売をしているわけでもなし、さすがに買うのはやめておいた。

えべっさん

ただし耳が遠いえべっさんは、壁をどんどん叩くとご利益があるというから、これはお金もかからないし、思い切り叩いておいた。

 

お参りが終わったら、おでん屋に寄ることにした。

おでん

行くときに前を通って、店構えが気に入ったからである。

寒い中を歩いてきたから、体は冷えきってしまっている。

おでん

これは一択で「熱燗」なのだ。

 

メニューを見ると、おでんネタとしては変わったものが色々ある。

おでん

フキやら海老芋やら九条ねぎやら。

大根は聖護院大根だ。

おでん

「京風の煮物をおでんに仕立てた」というもののようで、かつお節の香りがぷんとして、初めて入った店としては、「なかなか当たりだった」と思ったのである。

 

家に帰り、さらにもう少し飲んでから、早めの時間に布団に入った。

朝型の生活にするためには、「とにかく早く布団に入ろう」と心に決めているのである。

 

「商売が繁盛するといいね。」

チェブラーシカのチェブ夫

500円ぽっちじゃ大したご利益はないかもだけどな。

 

 

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コメント

  1. たけし より:

    いつも楽しみにしています!
    広島でも、えべっさん11月にしてますよ。
    400年以上続いているそうです♪

  2. zzz より:

    チャーシューサービス
    イイですねー
    僕も20代、会社の食堂でタマちゃんと言うおばさんにラーメンの下にハギレを大量に入れてもらってました
    ここのチャーシューは
    昔ながらのよく煮込んで脂身が半透明になった少し辛めのものでした
    今はもうない味です
    懐かしい
    年上好きはこんな所から醸成されるのかも(;´∀`)

    ところで、仲間からはかなりやっかまれました
    高野さんも気を付けてね

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