晩酌はテレビもパソコンもなしにすると気分がいいのである。(鶏つみれと野菜のあんかけ)

2014/04/25

昨日は晩酌のとき、以前から見ていなかったテレビはもちろん、パソコンもなしにしてみた。

鶏つみねと野菜のあんかけ

そうすると、作った料理がさらにおいしく感じられ、気分がいいのである。


 
テレビを見なくなったのは7~8年前である。

理由の第一は「ぼくがハマりやすい性格だから」で、いったんテレビをつけると、消せなくなってしまうのだ。

しかも番組は、報道や教養など役に立つものではなく、お笑い番組ばかりをチャンネルを次々と替えながら見てしまう。

フヌケのようにぼんやりとテレビを眺めている自分に、「さすがにアホらしい」と考えるようになった。

 

またテレビを見ると、「ひとり暮らしの寂しさが増幅される」ことも理由だった。

お笑い番組などを見ていると、たしかに気は紛れるのだが、あまりにおかしくて、ひとり笑ってしまったときが問題だ。

このおかしさを誰かと分かち合いたいとおもうのに、ふと我に返ってみると、部屋にいるのは自分ひとり・・・。

どっと寂しさが押し寄せるのである。

 

それからテレビは、一応パソコンで見られるようにはしてあり、NHKの受信料も払っているが、おととしの大災害のとき以外には、ほとんど見ていない。

前の彼女がテレビ好きだったから、家に来たときはぼくもいっしょに見ていたが、別れたらまた見なくなった。

 

テレビを見なくなってから、晩酌の友は「パソコン」だった。

ネットの「チャット」などを通して、人とやり取りしながら飲むのだ。

これはかなりの楽しさで、パソコンの向こうには人がいるから、ひとり暮らしの寂しさを痛感させられることもない。

やがてツイッターをやるようになり、先おとといまでは、ツイッターでたわ言を吐きまくりながら酒を飲んでいた。

 

しかしおとといになり、ふとおもったのだ。

「ぼくはもしやパソコンにかまけて、料理の味をきちんと味わっていないのではないか・・・」

そこでおとといは、パソコンを消して晩酌してみた。

そうしたらいい感じだったから、昨日もパソコンなしで晩酌をしたのである。

 

昨日作ったのは、鶏つみれと野菜のあんかけだ。

鶏つみねと野菜のあんかけ

おとといの鍋のために買った野菜がまだあれこれ残っているから、それを消費するためのメニューである。

とりあえず「つみれにしよう」とおもって鶏肉を買い、はじめはおとといと同じ野菜をつかって鍋にしようとおもったのだが、二日つづけて鍋というのも芸がない。

「何かもう少しひねりを入れたい」とあれこれ考え、煮汁にトロミをつけることにしたわけだ。

 

本当はかつお節でだしを取るとうまいのだが、昨日はかつお節を切らしているのを、料理を作りはじめる時に気がついた。

そこでだしは、昆布だしにたっぷりの酒としたのだが、問題はないのである。

 

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さて鶏つみれと野菜のあんかけは、まずはつみれを作る。

鶏つみねと野菜のあんかけ作り方1

「つみれは面倒くさい」と思う人もいるかとおもうのだけれど、意外に大した手間はかからず、しかも味は格段に変わるから、手を出すのはおすすめなのだ。

材料は、鶏もものひき肉を200グラム、それに昨日は青ねぎの小口切をたっぷりと、10センチ長さほどのゴボウのみじん切り、溶き卵を2分の1個分(残りの半分はしょうゆを入れてその場で飲む)、酒としょうゆを小さじ1、塩を小さじ2分の1、片栗粉を大さじ1。

これを粘りが出るまでよくこねて、味をなじませるため少し寝かす。

 

つみれは「香味野菜」を入れることが、とにかく大きなポイントになる。

ねぎか玉ねぎはまず基本、そのほかゴボウ、ニンジン、ピーマン、セロリ、しいたけなど、手元にあるのを何でも入れればいいのである。

 

つみれを寝かせているあいだに昆布だしを取る。

鶏つみねと野菜のあんかけ作り方2

2カップの水にだし昆布をいれて中火にかけ、沸いてきたら弱火にし、煮立てないようにしながら5分ほど、縮んでいた昆布がビローンとのびるまで煮る。

昆布だしに、酒1カップ、みりん大さじ3、うすくち醤油大さじ2強、塩少々で味をつけ、スプーンですくったつみれを落とす。

鶏つみねと野菜のあんかけ作り方3

ぼくはこういう場合、形のきれいさにはあまりこだわらない方である。

つみれを5分ほど煮たら、野菜を煮えにくいものから入れていく。

鶏つみねと野菜のあんかけ作り方4

昨日はまずは、白菜のくきと下仁田ねぎの青いところ、ニンジンの細切り、水でしぼった焼き麩、さらに一呼吸おき、白菜の葉と下仁田ねぎの白いところ、しめじを入れた。

 

ところがここで、重大なことに気がついた。

「食べきれない・・・」

つみれも野菜も、明らかに多すぎである。

しかもカタクリでトロミをつけると、次の日に食べられなくなる。

カタクリのトロミは、安物の片栗粉を使っているせいかも知れないが、冷えるとなくなり、再加熱してももう復活しないのだ。

 

しかしこういう時はあわてず騒がず、食べられる分の具だけを皿に盛り、煮汁も一部を別鍋にとり、そこにカタクリでトロミをつける。

鶏つみねと野菜のあんかけ作り方5

こうすれば、残った分は汁物として、保存がきくことになる。

 

皿に盛った野菜とつみれに、トロミをつけた煮汁をかける。

鶏つみねと野菜のあんかけ

焼き麩が煮汁をよく吸っているのもポイントだ。

 

小皿にとり、七味をふって食べる。

鶏つみねと野菜のあんかけ

つみれはモチモチの、やわらかい食べ応えになるのがいいのである。

 

あとは長芋の焼いたの。

長芋の焼いたの

5ミリ厚さほどに切り、両面を焼いて塩を添える。

八百屋のご主人に教えてもらった食べ方だ。

外はこんがり、中はモッチリという話である。

 

ちくわとキュウリの酢の物。

ちくわとキュウリの酢の物

塩もみして水で洗ったキュウリとちくわを、ショウガ酢醤油であえた。

 

だし殻昆布のカラシ醤油。

だし殻昆布のカラシ醤油

これが意外にうまかった。

 

とろろ昆布の吸物。

とろろ昆布の吸物

酒に汁物は必須である。

 

というわけで、ぬる燗を飲みはじめたのだが、パソコンは消しているのである。

酒は日本酒

これはやはり、気分がよかった。

 

前の彼女に夏に捨てられ、いまだにそれを引きずっているぼくは、料理の作りはじめは、ちょっとショボくれていたりする。

ひとり暮らしの寂しさを痛感する瞬間だ。

しかしそのうち、作りながら飲む酒の力と、料理が出来あがっていく充実感で、だんだん気分が高揚してくる。

そして料理が出来あがるころになると、幸せ感が押し寄せてくるのがいつものパターンだ。

 

昨日はさらに、パソコンを消していたから、料理をきちんと味わうことができ、大きな満足感がやってきた。

「いやー、うめーなー、ほんと、うめーわー・・・」

ブツブツとつぶやいていたから、隣の人は何かとおもったはずである。

 

そうして気分がよくなると、妄想があれこれと頭をよぎる。

「いや彼女と別れてよかったんだよ。
もし付き合っていたら、ぼくはやりたいことが出来なくなっていたとおもうね・・・」

完全に強がりである。

「来年あたり、大金が儲かったらどうしよう?
やはり『金を持つと人間変わる』というから、寄付でもしてしまったほうがいいのかな・・・」

考える必要は、ミジンコの腸に住んでる善玉菌の、繊毛の先ほどもないのである。

 

「おっさんは幸せな人だよね。」

チェブラーシカのチェブ夫

ほんとだな。

 

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-012 鶏肉