【在日コリアン家庭料理・あらい商店】死ねるキムチやカレーなどは通販も可。

あらい商店オムレツ牛スジカレー 京都・大阪の飲食店

あらい商店通販

日本を代表する在日コリアン家庭料理の店・あらい商店。ここの死ねるキムチとカレー、ハチノスのトマトソース煮は、通販でも購入できる。

あらい商店は「日本を代表する在日コリアン家庭料理の店」といってもいいのではないかと思う。

「在日コリアン家庭料理」というのは僕が造語したものなのだが、在日コリアン料理としてまず代表的なのは「焼肉」だ。あのうす切り肉を甘辛いタレにつけて食べるやり方は、元々韓国・朝鮮にあったものではなく、在日コリアンが発明したもの。

 

在日コリアンは、日本に2代・3代、長い人は4代・5代と住んでいる。母から子へと伝わる朝鮮半島の料理はもちろん作るが、外では日本の料理に普通に親しんでいる。なので朝鮮式の料理に日本式の料理が融合し、新しい形が生まれているのだ。

「焼肉のタレ」は、その代表的なもの。韓国の基本調味料であるニンニクに、日本式の味つけである砂糖としょうゆを加えたのが発祥となっているそうだ。

 

さらに在日コリアン料理の特徴として、朝鮮半島と日本以外にも、さまざまな国や地域の料理が融合していくことが挙げられるのではないかと思う。

代表的な例が、料理研究家・コウケンテツではないか。彼は在日コリアン2世なのだが、韓国や日本の料理はもちろんのこと、イタリアンやエスニック料理などの要素も取り入れたレシピを多数発表している。

 

知り合いの在日女性が毎晩の食卓の写真をツイッターに投稿するのを楽しみにしているのだが、その料理もやはり、韓国・朝鮮、日本の料理はもちろんのこと、パテなどの本格的な洋風料理や中華・エスニック料理などが豪華にならぶ。

しかもその女性はそれらの料理をものすごく短時間で作るみたいで、肩肘を張った感じがまったくない。様々な国の料理を、難なく自分流に取り入れてしまうのではないかと思う。

 

おそらく一度韓国・朝鮮と日本の国境を超えてしまった在日コリアンは、その後もすべての国境を易々と超えることができるのではなかろうか。

そこで焼肉と区別して、そういう在日コリアンのさまざまに国境を超えて作る料理を、「在日コリアン家庭料理」と呼んだらいいと思うのだ。

 

大阪・十三にある「あらい商店」は、まさにそのような在日コリアン家庭料理を満喫することができる店。

あらい商店

 

店の看板メニューはホルモンの串焼きで、これがまたやわらかいのに食べ応えがあるという絶妙なやつ。

あらい商店 ホルモン串焼き

 

その他にも、この「ネクタイ塩炒め」など、ホルモンを使った料理は色々ある。

あらい商店 ネクタイ塩炒め

 

もちろんキムチは自家製で、これが辛さはそれほどでもなくほんのりとした甘みがあり、どちらかといえばサッパリしているのにしっかりとしたコクがあるという絶品。

あらい商店 キムチ

 

冬場は鍋も大変うまくて、まず「赤小鍋」はコチュジャンベースのホルモン鍋で、これは似たようなのが韓国式の鍋にもある。

あらい商店 赤小鍋

 

しかし豆乳をベースとし、好みで刻んだ青唐辛子を入れて食べる「白子鍋」は、世界広しといえども食べられるのはここだけではないだろうか。

あらい商店 塩小鍋

 

それから絶対に食べた方がいいと思うメニューが、まず「ハチノスのトマトソース煮」。

あらい商店 ハチノスのトマトソース煮

イタリア料理に「トリッパ」という、まさにハチノスをトマトソースで煮た料理があるそうだから、それを参考にしたものだろう。しかしこれはべつにイタリア料理というわけでもなく、トマトソースにハーブなどはあまり使われない、偏りのない味だから、ワインに合うのはもちろんのこととして、焼酎やマッコリ、日本酒などにもバッチリ合う。

そして入っているハチノスが、フワフワにやわらかいのにきちんとした歯応えがあるという、くり返しになるけれどほんとに涙が出るかと思うほどの絶品で、このハチノスのトマトソース煮、死ぬほどウマイ。

 

そして不動の定番メニューは、「オムレツ牛スジカレー」。

あらい商店 オムレツ牛スジカレー

これはスゴイ。

 

まずカレーがうまい。しっかりと煮込まれた牛すじと香味野菜の甘みのあるコクがある。

味つけも「王道」というべきバランスで、味的に足りないところが全くない。スパイスをやや強めに利かせてあって、ジャワ的なワイルドな味なのが特徴だ。

 

このカレーを、あらい商店ではフワフワのオムレツをご飯に乗せた上からかけ、キムチを添える。

あらい商店オムレツ牛スジカレー

カレーがややワイルドだから、やさしい味のオムレツとの相性は最高という企画。さらにそれが、キムチとまたよく合うのである。

 

あらい商店の常連さんは、だいたい全員このカレーを食べる。それで全員、完全にノックダウンされて満足し、フラフラになって家に帰るというわけだ。

 

関西の人ならば、あらい商店にはもちろん直接行くのがいい。店の造りもざっくばらんで風情があって、大将が直接作った料理をくつろいで食べられるはずだ。

でも関西以外に住んでいる人は、あらい商店の常連さんには東京の人も多いけれど、普通はそうそう行けないはずだ。

 

その場合、あらい商店では通販も承っている。

価格などは次の通り。

◆カレーとキムチのセット

  • カレー 1kg(5人前)
  • キムチ 350g

で、3,240円(税込)。

◆ハチノスのトマトソース煮

1人前700円(税込)を3人前からの注文。

※ 代金は銀行振込で、振り込みを確認してからの発送
※ 送料は着払い

 

購入方法は、まずあらい商店のツイッターアカウントをフォローして、「通販希望なんですが」とメンション(返信)を送る。

あらい商店のツイッターアカウント

そうするとあらい商店からフォローされるから、あとはダイレクトメッセージで注文するという仕組み。

 

キムチはそのまま食べられるし、ハチノスのトマトソースは温めて、カレーは温め、オムレツを自分で作り、それとキムチを添えて食べるとなる。

保存期間は、冷蔵庫に入れておけばキムチは2~3週間もつし、カレーは4~5日、ハチノスは3日間。カレーとハチノスは冷凍保存してもいい。

 

このキムチとカレー、ハチノスのトマトソース煮はマジでうまい。

在日コリアン家庭料理を自宅で食べたいと思ったら、試してみたらいいと思う。

タイトルとURLをコピーしました