ぼくの幸せは、これなのである。(鯛のあら炊き)

2014/04/25

昨日は、鯛のあら炊きほか5品をつくった。

鯛のあら炊き

ぼくの昨日の時点での幸せは、これなのである。


 
ぼくはこの頃、「幸せ」について考えることが多いのだが、それは今が、「幸せが見えにくい時代」だと思うからだ。

バブル崩壊以前のように、「いい大学を出て、いい会社に入り、彼女を見つけて結婚し、家を買って子供をつくり、家庭を築くことが幸せ」とは、今はなかなか思えないようになっている。

だから今の若い人が、「自分は金もない、定職もない、彼女もいない、家も車もない、だから不幸だ」と思うことが多いのではないかと、ぼくは想像する。

しかしそれに対し、「そうではない」と、金も定職も彼女も家も、車もないぼくは言いたいのである。

 

「人間は、『食べること』に気を配りさえすれば、最低限の、そして十分な、幸せを感じることができる。」

それがぼくが、伝えたいことである。

ぼくは毎週、ラーメン屋へ行き、ビールと餃子とラーメンを、最近はビールを餃子をお代わりするから2,350円を払って食べ、この世のものとは思えないほど大きな幸せを感じる。

2,350円を高いと思う人もいるかもしれないが、最大級の幸せを得るための費用が、これだけだということである。

 

自炊をすれば、幸せを感じるための費用は、もちろんのこと、もっと安い。

別に高い材料を買わなくても、100グラム85円の豚コマ肉や、パックにたんまり入って300円の魚のあらを買ってきても、十分幸せを感じる食事を作ることができる。

ただこれについては、今までぼくは、確信をもって言い切れないところがあった。

ぼくが毎週行っているラーメン屋、「新福菜館三条店」の餃子とラーメンは、かならず毎回、幸せを感じるのに、自分の料理は、「おいしい」とはおもっても、かならずしも毎回、幸せを感じていたわけではなかったからだ。

 

「どのように料理を作ったら、幸せを感じるのか」が、今までは、自分でも今一つよくわからなかったということなのだ。

しかし今回、ぼくはそれが、もちろんそれは、「ぼくの幸せ」についてのことで、一般的に言えるかどうかはあずかり知らないことなのだが、かなりはっきり、わかったのである。

 

そのまず第一は、「じっくりと時間をかけて考え、ていねいに作る」ことである。

これはまず、「作る幸せ」に関することだ。

このあいだ詳しく書いたから、今日のところは詳細は省くけれども、じっくりと時間をかけて考えたメニューをていねいに作ると、作っている最中に、しみじみと幸せを感じる。

これはまず、ほぼ100パーセントの確率で、ぼくは幸せを感じることになっている。

 

ただ実は、作るときには幸せを感じても、食べるときには、普通においしいとはおもっても、「幸せ」とまでは行かない場合が、今まではあった。

それが何なのかと考えていたのだけれど、それが今回、わかったのである。

それは、「酒の肴に徹したものを作る」ことだった。

今までは、これがちょっと甘かったのではなかったかと、自分ではおもっている。

 

これは、ぼくが酒飲みだからである。

昨日も鯛のあらを、炊き込みご飯にしようか、あら炊きにしようかと迷った。

これをもし、炊き込みご飯にしていたら、ぼくはたぶん、それほど幸せは感じていなかったとおもうのだ。

思い起こしてみると、ぼくが今まで、食べながら幸せを感じたものは、酒の肴になるものばかりで、ご飯ものなどはそうでもなかった。

 

ぼくは「酒をおいしく飲むのが幸せ」なのだから、料理も、それに合わせたものでなければいけなかったのだ。

気付いてみれば、簡単な話である。

 

というわけで、昨日作った食事は、作るときはもちろん、食べるときにも、超弩級の幸せを感じることとなった。

鯛のあら炊き

その幸せは、この一枚の写真に凝縮している。

この写真が、昨日の時点での、ぼくの「幸せ」である。

こちらの写真は、クリックすると拡大するようになっているから、しげしげと見てもらえると嬉しいのである。

 

ちなみに鯛アラは、天然モノだったのだが、昨日の分で150円、材料費は全部あわせても、400円ほどである。

幸せの費用は、安いのだ。

 

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さて作り方なのだが、昨日は魚屋が特売をしていて、天然鯛のあらが300円で売っていたから買ってきたのだ。

鯛あら

あらは両面、カマまで入り、ハラミや背骨、尾びれのあたりまで入っていたから、300円は破格である。

 

これをあら炊きにするためには、まず湯通しをする。

鯛のあら炊き作り方(1)

あまり熱いお湯でやると、鯛は皮がはげてしまうから、80度くらいが適温だ。
 

湯通ししたら、水でよく洗って血のかたまりやヌメリ、そしてウロコをていねいに落とす。

鯛のあら炊き作り方(2)

これをどれだけていねいにやるかが、あらを使う場合の最大のポイントとなる。

昨日は両面だと一人で食べるには多すぎるから、水で洗うところまでやり、半分をジップロックに入れて冷凍した。

ここまでやっておけば、あとは解凍してすぐに使えることになる。

 

あら炊きは、ゴボウとそうめんを添えることにした。

ゴボウとそうめんは別鍋で煮るから、それを見越して、煮汁は少し多めになるようにする。

 

鍋に5センチくらいのだし昆布を敷き、洗った鯛あらを入れる。

鯛のあら炊き作り方(3)

水1.5カップと酒0.5カップ、それにみりんと砂糖を大さじ5ずつ入れて火にかける。

沸騰したら中火にし、出てきたアクをサッととる。

これで落としブタをし、5分煮る。
 

5分たったら、しょうゆ大さじ2を入れる。

鯛のあら炊き作り方(4)

さらに5分、沸騰してから10分たったら、しょうゆをさらに大さじ1ほど、味を見ながら入れる。

さらに1~2分煮たら、火を止める。

この煮汁から、別鍋にゴボウの分をとり分けたら、魚は煮汁にひたし、しばらく置いておくようにする。

 

別鍋にとった汁に水を足し、うすめてから、大きめのささがきにして水にさらしたゴボウを煮る。

鯛のあら炊き作り方(5)

ゴボウも煮えたら、しばらく煮汁にひたし、味をしみさせる。

これは要は、あら炊きを最初に作り、サイドメニューは味をしみさせているあいだに作ればいいという話である。

 

味がしみたら、ゴボウをとり出し、その汁で、そうめんを固めに煮る。

鯛のあら炊き作り方(6)

そうめんは、ゆでたのを使ってもいいが、乾麺を、初めからこうして煮汁で煮ると、コッテリとした味になってうまい。

そうめんは、煮るときに大量の煮汁を吸うから、煮汁は少し多めにしておく必要がある。

 

皿に盛り、青ねぎを散らす。

鯛のあら炊き

これが最高の酒の肴になることは、言うまでもないのである。

 

鯛あらは、目の周りのあたりが「ドロッ」としてうまい。

鯛のあら炊き

 

ゴボウも味がしみている。

鯛のあら炊き

 

煮汁から煮るそうめんは、驚きのうまさである。

鯛のあら炊き

 
 

昨日はあとは、とろろ昆布の吸物。

とろろ昆布の吸物

とろろ昆布と、水にひたして絞った焼き麩、ざく切りの三つ葉をお椀に入れ、お湯を注いでしょうゆで味つけ、ゆずの皮の切れっぱしを浮かべる。

 

セロリの葉のじゃこ炒め奴。

セロリの葉のじゃこ炒め奴

ゴマ油と輪切り唐辛子、ちりめんじゃこで、セロリの葉を炒め、酒としょうゆで味付けしたものを、冷奴の上にのせる。

じゃこ炒めの濃厚な味と、豆腐の透き通った味が、なんともよく合うのである。

 

ほうれん草のおひたし。

ほうれん草のおひたし

削り節としょうゆ。

 

セロリとちくわの酢の物。

セロリとちくわの酢の物

セロリはピーラーで筋をとり、できる限りうすく切って塩もみし、しばらく置いて、水で洗って水気をふき取る。

ちくわは斜めうす切りにする。

これを酢1:みりん2:うすくち醤油0.5の三杯酢で和える。

 

酒は月桂冠の上撰。

月桂冠上撰

昨日はあまりに幸せで、ソファで眠りこけてしまったのである。

 

「好き勝手にしてるんだから、おっさんは幸せだよ。」

チェブラーシカのチェブ夫

そうだよな。

 

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京都の豆腐はやはりうまいのである。

-021 鯛