けっきょく居残り、きのうもまた国会前で抗議デモ

9.17国会前抗議 東京・京都・大阪などでの社会運動

9.17国会前抗議

きのうは東京で、ぐずぐずブログを更新していたら、夕方になってしまった。それで結局、東京にもう一泊居残って、国会前での抗議に参加した。

 

 

きのうはカプセルホテルをチェックアウトして、11時ごろからコーヒーショップで、ブログの更新に取りかかった。漠然と、ブログの更新が終わったら京都へ帰るつもりではいたのである。

東京へ来たのは、新横浜のシットインに参加することが第一の目的で、次にその後の国会前抗議に参加すること。来た目的はすでに果たしたわけだから、ダラダラとお金をかけて長居せず、さっさと帰るのが大人のわきまえというものだ。

 

ところがブログの更新を始めたら、国会の情報が、やけに面白かったのだ。

野党は、国民による国会前での抗議や新横浜のシットインに刺激され、与党に対して徹底的に抗戦すると腹を括っている。徹底抗戦するというのは、「とにかく審議を引き延ばすこと」なのだ。

審議の行く末は、時間の経過とともに大きく変わっていく可能性があるからだ。

 

安倍首相は、実は国会前での抗議をとても嫌がっているそうだ。基本的に「ビビリ」な奴なのだろう、SEALDsが「安倍はやめろ!」と叫ぶ声が国会内に聞こえてくる状況では、採決をしたくないらしい。

だからまず、金曜日の夜まで採決を引き伸ばせるかが第一のポイントとなっている。

 

SEALDsは、9月18日金曜の夜、大規模な抗議を予定している。

9.18 SEALDs抗議

朝日新聞に広告も打っているから、ここにはかなりの人が集まるだろう。安倍首相はこの抗議活動より前に、強行採決してしまいたいと思っているといわれている。

 

さらに19日からは連休が始まる。連休になれば、人はさらにたくさん国会前へ集まってくる。

そうなると、強行採決はさらにしにくくなってくる。

連休が開ければ国会の会期末まで間がないから、「時間切れで廃案」の可能性も、大きく高まるわけである。

 

それできのうは、野党が鴻池参院議長の解任動議を提出し、その趣旨説明を行った。野党はその演説の時間を、少しでも引き延ばそうとするのである。

ブログの更新をしながらチラチラと見るツイッターのタイムラインに、その演説の様子が流れてくる。それが異様に「笑える」のである。

 

まず初めの演者は、民主党の福山哲郎議員。

「10分」という制限時間が、一応はあったみたいなのだが、福山議員はそれをぶっちぎって大演説を始めた。

 

https://twitter.com/poNta_niwaka/status/644361475511861248

 

ちなみに「フィリバスター」とは、

《議員の発言時間が無制限となっている ことを利用し、長時間にわたり討論を続けることで議事進行を意図的に遅延させる行為》

で、アメリカなどでは市民がシットイン(座り込み)を行うのと同様に、数に劣る野党が議事の進行に抵抗するため、よく行われることだそうだ。

野党は、安保法案に反対する多数派の国民が、「少しでも議事を遅らせて欲しい」と思っているのを、シットインなどを通してよく分かっているから、その想いに勇気づけられ、こうした手に出るのである。

 

それをまたツイッター上で、たくさんの人が応援する。野党の議員も、ツイッターを見ているのだ。

 

https://twitter.com/bcxxx/status/644361994468880384
https://twitter.com/sforsweep/status/644362219044507648
https://twitter.com/bcxxx/status/644362222240595968

 

福山議員に対する煽りが入る。

また福山議員は、ただ長い話をするだけでなく、実に「聞かせる話」をしたようだ。

 

https://twitter.com/poNta_niwaka/status/644361215766958080

https://twitter.com/bcxxx/status/644363827111301120
https://twitter.com/pfd1212/status/644368849844834304

 

国民の意を受けながら、その想いを得々と語る、「熱い男」福山哲郎。その光景が目に浮かぶようだ。

 

福山議員は、けっきょく1時間近く演説したようだ。それから最後に演説した山本太郎議員も、途中で議長に打ち切られるまで、30分以上話したらしい。

 

おれはツイッターで逐一流れてくる演説の様子を、大笑いしながら見てしまった。

おかげでブログの更新は大幅に遅れてしまったわけである。

 

山本議員の演説が終わると採決。鴻池参院議長の解任動議は、もちろんのこと多数派の自民党議員によって否決される。

そして鴻池議長があらためて議長席に座った途端、にわかに自民党の議員が鴻池議長を取り囲み、特別委員会の議場は騒ぎとなった。

そして自民党の議員が起立したと思ったら、「特別委員会で戦争法案が強行採決された」との報道が、、

 

騒ぎになっていたから、議決に必要なはずの速記は止まったまま。議決の記録はされていない。

また本来必要なはずの議長による「再開の宣言」も、締めくくりの審議もなし。こんなものを「採決」と呼ぶのなら、どんなものでも採決であることになってしまう。

 

こんな、だまし討よりもっとひどいやり方を、絶対に許すわけにはいかない。きちんと抗議しておく必要がある。

 

「幸いにして」なのかどうか、ブログの更新が遅れたため、おれはまだ東京にいた。

そこでやはりもう一泊して、きのうも国会前での抗議に出かけることにしたのである。

 

国会前に出かける前に、晩飯。

やはりデモの前は、レバニラ一択なのである。

 

国会前には、きのうも雨が降る中、たくさんの人が集まっていた。

時間が経つにつれ、人はさらに増えていったようだから、やはり昨日の強行採決に怒った人が多かったのだろう。

 

ちなみにきのうは、大阪・梅田で行われたSEALDs KANSAIの街宣へも、街宣の場合、いつもは1000人くらいのところ、空前の3200人が集まったとのこと。

コールに対する3200人の人達によるレスポンスも、怒りを含んだ凄まじいものだったらしい。

 

きのうの国会前には、何と俳優の石田純一が来ていた。

石田純一

 

石田純一というと「軽佻浮薄」の代表のような人かと思っていたが、自らの騒ぎに引っかけた「戦争は文化じゃない」というちょっと笑える名言を初めとして、話の内容は驚くほどまともだったから、話の動画や書き起こしを見てみるのはおすすめだ。

 

石田純一の話が終わると、SEALDsによるコール。

SEALDsの若い人たちのコールは、本当にひたむきで爽やかで、一緒に声を上げていると、あっという間に時間が過ぎる。

 

きのうは本会議は開かれていたが、安倍首相はもう帰ってしまい、昨晩中の本会議での強行採決はないとのこと。12時頃には解散となった。

 

抗議が終わり、おれは電車で蒲田へ行って、中国料理の珠玉の名店、「香楽園 蒲田西口店」に。

デモはとにかく、体力を使うから、スタミナが必要なのだ。

 

戦争法案の審議は、いままさに大詰め。

おれは今夜も抗議に出かけることは決めているが、それを帰って大阪・梅田に参加するか、それとももう一泊残って国会前で抗議をするか、迷っている最中だ。

 

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