一人暮らしは読むべき。あたらしい「一汁一菜」・おかずのクッキング199号(8月/9月号)

2016/01/03

おかずのクッキング199号

いま発売中の『おかずのクッキング』は、土井善晴ほかによる「あたらしい一汁一菜」が特集。無理をせずに自炊を継続するための考え方とやり方が書かれており、一人暮らしは読むべき。

 

◎スポンサーリンク


 

一人暮らしが自炊を継続するためには、それなりの工夫が必要になるのは確かなことだ。何しろ一人暮らしは、飯を食わせなければならない相手がいないから、ともすれば外食したり、惣菜を買って食べたりするということになりやすい。

おれ自身が一番大切だと思うことは、自分の中で、料理を「仕事」としてではなく、「癒やし」と捉えることである。

仕事で疲れて帰ってきてからする料理なわけで、それがさらに仕事を増やすようではたまらない。料理をすることで、仕事の疲れを取ることができるように、考え方ややり方を工夫する必要があると思う。

 

そのため有効なのは、あまり「効率」を考え過ぎないこと。効率を考え過ぎてしまうと、どうしても「仕事モード」になりがちだからだ。

むしろ酒でも飲みながら、のんびりと作るものを考え、ていねいに作業するのがいい。

 

とはいうものの、時間は限られているのだから、料理にいくらでも時間がかかっていいわけではない。ある程度の時間内で終わらせなければいけないのは、言うまでもないことだ。

そこで土井善晴が今回提案しているのが、「あたらしい一汁一菜」。

ご飯とみそ汁、それにお新香だけの食事を作ることで、これにはおれも共感した。

 

土井善晴は言う。

高度成長期以前、あるいは戦前、昔の人も今と同じように忙しかったのですが、毎日の食事の準備をちゃんとしていました。なぜできたのか、今のように難しいお料理を作らなかったからです。今、私たちに必要なことは、「和食の初期化」です。つまり一汁一菜、これが長く私たちの強い心と気質を育んできた過不足のない栄養価の整った食事です。

昔の食事の詳しいことは知らないが、囲炉裏をかこみ、そこに吊るした鍋で炊いた汁物一碗、すすっている光景を、時代劇などで見た覚えはある。

 

それからおれも一時期、「鍋物」に異常に凝っていたことがある。毎日鍋物だけを作って食べていた。

冬の間2ヶ月くらい、食べ続けたのだけれど、これがまったく飽きなかった。鍋物は、入れる具材や味つけに、いくらでも変化をつけられるからである。

 

土井善晴が言いたいことも、これと同じではないかと思う。

みそ汁は、形式はシンプルだけれど、みそがどんな具材にも合うために、肉類・魚・野菜類、和風・洋風・中華風、様々に変化がつけられる。また一方ご飯も、炊き込みにすることで、バリエーションは一気に広がる。

作るのは2品だから、ていねいに作ったとしてもそれほど時間はかからず、これなら自炊を無理なく続けられるのではないだろうか。

 

ご飯とみそ汁の例は色々載せられている。

ニラ玉のみそ汁ととうもろこしご飯。

おかずのクッキング199号

 

豚肉とじゃがいも、ネギのみそ汁。

おかずのクッキング199号

 

トマトにベーコン、かぼちゃなどを入れたみそ汁と、トーストなどというのもある。

おかずのクッキング199号

 

作り方は、昆布と削りぶしのだしを使うのが基本だが、

  • 野菜など具にする食材をまず油で炒める
  • 煮干しと具を一緒に煮込む

などのことをすれば、だしは使わなくてもいいとなっている。

それほど手をかけずとも、化学調味料などに頼るのではない、きちんとしたものが出来ると思う。

 

その他にも、「お寺の一汁一菜」などというのもあって、これもかなり興味深い。

おかずのクッキング199号

 

また土井善晴による基本的な一品料理も色々レシピが載っているし、

おかずのクッキング199号

 

ウー・ウェンもレシピを載せている。

おかずのクッキング199号

 

 

おかずのクッキング199号(8月/9月号)、料理の考え方も作り方も、とても参考になると思う。

一人暮らしは、ぜひ読むべきだ。
 

 

◎スポンサーリンク


 

◎関連記事

[料理本紹介]池波正太郎『食卓の情景』

〔料理本紹介〕池波正太郎『そうざい料理帖』

〔料理本紹介〕玉村豊男『料理の四面体』

檀一雄「檀流クッキング」は自炊をする男性には絶対的におすすめなのである。(イワシの煮付け)

ドたっぷりの青じそ。向田邦子流「ごぼうと牛肉のうま煮」
 


にほんブログ村 料理ブログ 一人暮らし料理へ広島ブログ

-53 料理本
-