キムチで食べるべき。カツオのたたき

キムチで食べるカツオのたたき その他魚料理

カツオのたたきは、キムチで食べるべきである。ニンニクを合わせるのが定番なことからも分かる通り、淡白なカツオは、クセのある味が合う。薬味は通常通りのものをたっぷり乗せ、ゴマ油とぽん酢をかける。死ぬかと思うほどウマイ。

 

京都の、おれがお世話になっている魚屋では、カツオのたたきは見たことがない。

初ガツオの季節に見かけるのは、カツオを蒸し上げた生利節。それから今ごろだとよく出ているのは、カツオたたきのようにサバを焼いた焼きサバ。

たぶん京都の地の人は、カツオのたたきを食べる習慣がないのだろう。

 

といってもそろそろ戻りガツオの季節だから、スーパーには、カツオのたたきは山のように並んでいる。

カツオのたたき

関東人であるおれは、それはカツオは好きだから、きのうは焼いたのを1本買ってきたのだ。

 

食事の支度を始めるまでは、普通にショウガとぽん酢で食べようと思っていた。ところが台所に立った途端、天啓がひらめいたのだ。

「キムチで食べたらうまいに違いない、、」

 

カツオは淡白な魚である。そのままだと味が足りないから、薬味をたっぷり乗せ、酸味のあるタレをかけ、さらに日本の料理では珍しく、ニンニクを乗せたりする。

だったら思い切って、キムチを合わせたらいいではないか。ゴマ油とぽん酢をかけ、カルパッチョ的にあしらうと、実においしそうに思われた。

 

しかしちょっと不安だから、ツイッターで聞いてみた。

 

すると、まず返信。

「ですよね!」というところである。

 

さらに決定打がきた。

実際の経験者からの、GOサイン。

「マヨネーズ」は、要は「コッテリと油っこくて酸っぱいタレ」という意味だから、「ゴマ油にぽん酢」と全くおなじ考えだ。

 

このツイートで自信を得て、キムチで食べるカツオのたたき、作ることにしたのである。

キムチで食べるカツオのたたき

 

薬味は、

  • 水にさらしたうす切りの玉ねぎ
  • 小口切りの青ねぎ
  • 横にうす切りにしたみょうが
  • 千切りの青じそ

と、通常通り。

キムチで食べるカツオのたたき 薬味

玉ねぎと青ねぎがキムチに合うのは言うまでもないとして、みょうがと青じそがキムチに合うかどうかは、ちょっと考えた。

 

しかしみょうがは、赤だしに入れて一味を振って食べるとうまい。コッテリとしたピリ辛味は合うはずだ。青じそも、エゴマの葉と似たようなものだから、キムチは問題ないだろう。

それに、タレのぽん酢が合うのはもちろんとして、ゴマ油も絶対合う。

みょうがや青じそを薬味に使う場合、さらにゴマを振るのは定番だ。

 

 

分厚く切ったカツオたたきを冷やした皿に並べ、キムチとたっぷりの薬味を乗せる、、

キムチで食べるカツオのたたき

 

ゴマ油とぽん酢をかける、、

キムチで食べるカツオのたたき

 

「こ、これは、、ウマイ、、」

おれ

 

やはり、思った通りだった。カツオの味の足りないところを、キムチが完璧に補ってくれている。

薬味とキムチ、ゴマ油の相性も申し分ない。

これをもって、

「カツオのたたきはキムチで食べるべき」

と、めでたく決定したわけである。

 

 

きのうはあとは、ゴーヤの赤だし。

ゴーヤの赤だし

煮干しだしに酒と赤だし味噌で味をつけ、油あげとゴーヤを煮たら、お椀によそってネギと一味をかける。

 

万願寺とうがらしの炊いたん。

万願寺とうがらしの炊いたん

鍋に、

  • 万願寺とうがらし 1袋
  • ちりめんじゃこ 大さじ1
  • 水 1カップ

を入れて中火にかけ、煮立ってきたら、

  • 酒 大さじ1
  • みりん 大さじ1
  • 淡口醤油 大さじ1

を加え、落としブタをして弱火の中火くらいで15分ほど、煮汁がほぼ完全になくなるまで煮る。

 

それに、わさび醤油の冷奴。

わさび醤油の冷奴

 

酒は、冷や酒。

冷や酒

 

きのうはまた、酒が一段とうまかった。何しろ新たに思いついた料理が、大成功を収めたのだ。

となれば嬉しさで、つい飲み過ぎてしまうことになる。

布団に入るときの記憶がないのも、仕方がないというものだろう。

 

「あきれて物が言えないよ。」

チェブ夫

そうだよな。

タイトルとURLをコピーしました