【展覧会】吉田重信展(三条通堀川西入ル・ギャラリーアーティスロング)

2015/03/12

京都・三条通堀川西入ルにある「ギャラリーアーティスロング」で、福島県いわき市在住の現代美術家・吉田重信氏の個展がひらかれている。

吉田重信展

震災をモチーフとした作品が展示され、震災から4年がたった今、福島の人の想いに触れるためにはおすすめだ。

 

◎絶賛発売中!

新作25レシピを含む、全105レシピ。持ち運びやすい新書サイズ。
いい本に仕上がっていると思います。ぜひお買い求めください!

※読んでくださった方は、ぜひアマゾンへ、レビューの投稿をお願いします!
 http://ossanhitorimeshi.net/?p=15418

 

 

展覧会を教えてくれたのはぼくのブログ読者の人で、だいたいこの展覧会場「ギャラリーアーティスロング」が、三条会商店街内のうちから5分の場所にあり、しかも福島に住む作家が、震災をモチーフにした作品を展示しているとなれば、「これは行かなければ」と思うのだ。

ギャラリーアーティスロングはぼくの日常の行動範囲内にあるのだが、今回そこにギャラリーがあることを、ぼくは初めて認識した。

ギャラリーアーティスロング

オープンしてもう16年になるのだそうで、様々な展覧会を精力的に開催しているようだ。

 

現在展示中の作家・吉田重信氏は1958年生まれ。


Tokyo Art Research Lab より

1980年代後半から、活動を始めたそうである。

 

津波で街ごと流される経験は、未経験の者には想像もつかない凄惨なものだと思うが、吉田氏は今回の展覧会によせる言葉として、フライヤーに次のように書いている。

私たちは理想や希望を持つことが不可能な時代を生きています。何を信じて進めばいいのか、自分が何のために生きているのか、自らの生きを意味づける物語を描けない。これがいま、私たちが感じている閉塞感ではないでしょうか。この存在不可能な時代に、それぞれの立場から「何が必要」なのか、その在りかを表現すべきではないでしょうか。

福島が、現在でも、かなりの厳しい状況にあることを感じさせる言葉である。

ぼく自身は未来にたいして希望をもち、そのために何をすればいいかも少しずつ分かりはじめているのだが、時代や社会に一人ひとりが、自分なりの表現や行動をしていくことが、いま、大切なのは、まさにその通りだと思う。

 

ギャラリーのドアを開けると、中はうす暗くなっていて、いきなり作品の空間に放り込まれることになる。

吉田重信展

奥には、赤みを帯びたどす黒い、不気味な壁が切り立っている。手前には砂がまかれ、白い、水しぶきを思わせるものが描かれているから、これは海で、あの壁は、津波なのだろう。

津波の背後から、たくさんの子供の靴が、こちらへ歩いてくるかのように並べられている。まるで津波で亡くなった子供の霊が、押し寄せてくるようだ。

 

子供の靴は、さらにドアから外へ出て、まるで京都の街に歩き出していくかのように並んでいる。

吉田重信展

 

砂浜を抜け、さらに奥の部屋へ行くと、「聖(ひじり)」と名付けられた作品が5点、展示されている。

吉田重信展

吉田重信展

いずれも流木など、福島の海に流れ着いたものを使って作品にしているそうだ。

 

ここにあるのは「祈り」なのだと、ぼくは一連の作品を見て思った。この福島・東北の祈りに心をよせ、震災を忘れずにいることは、絶対に必要なことだろう。

 

吉田重信展は、3月15日・日曜まで。

開館時間は12時~19時、最終日のみ17時までだそうである。

 

ギャラリーアーティスロング

京都市中京区三条通堀川西入ル一筋目角
075-841-0561
http://www.artislong.info/

吉田重信氏ホームページ
http://www.shigenobu-yoshida.com/index.php

 

きょうはさらに、もう一つ展覧会へ行った。

いのくま亭

町家の一室をこじんまりとしたギャラリーにした面白いところがるからと、アーティスロングのオーナーが教えてくれたのだ。

 

ギャラリーいのくま亭。

いのくま亭

猪熊通を六角からちょっと下がったところにある。

 

入口を入っていくと、3軒の長屋が縦に連なるようになっている。

いのくま亭

 

そのいちばん奥が、いのくま亭だ。

いのくま亭

 

おそるおそる、ドアを開けてみる。

いのくま亭

階段を上がった2階は、住居スペースなのだろう。奥の、本来なら居間だっただろう部屋が、小ぎれいな展示スペースにしつらえられている。

本当は、ギャラリーは木曜から日曜だけの営業だそうなのだが、たまたまご主人がいたために、展示を見、話を聞かせてもらうことができた。

 

いま、3月28日(土)まで開催されているのは、水野悠衣氏の個展「Keep On」。色とりどりのドットで描かれた抽象画なのだが、ぼくはこの中で、

いのくま亭

この「森から聞こえる」がいちばん気に入った。

 

いのくま亭のご主人は、たぶんまだ40歳前ではないだろうか。東京から移住してきて、昨年9月にこのギャラリーをオープンしたそうだ。

場所貸しなどはしないが、自分が「これ」と思ったものを、展示しているとのこと。

展示内容は、月一回くらいのペースで変わるそうである。

 

ギャラリーいのくま亭

毎週 木・金・土・日 13:00~18:00
京都市中京区猪熊通六角下ル六角猪熊町603
090-2446-0186
http://galleryinokumatei.flips.jp/

 

きょうは思いもかけず、家から至近にギャラリーが2つもあることを発見した。さらに、やはりすぐ近くにあるギャラリー&バー「スピナーズ」も、ちょくちょく展覧会を開催しているし、京都の文化度はかなりのものだと、あらためて実感した。

 

◎スポンサーリンク


 
◎関連記事

牛肉とゴボウの炒め煮は、たまらないのだ

荒木晋太郎くんの絵を衝動買いしたのである。

まったく役に立たないモノが家にあるのはいいのである

雑貨屋で若い画家の個展を見て、東京と京都のちがいを改めて感じたのである。(なんちゃって揚げ出し豆腐)

四谷シモン展覧会「SIMON DOLL」はぜひ見た方がいいのである。

飲み屋とのつき合いは「報告」が欠かせないのである。
 

◎フェイスブックページ

 
◎ツイッター


 
◎楽天


◎ランキング、ソーシャルネット

にほんブログ村 料理ブログ 一人暮らし料理へ広島ブログ

-088 京都について