まったく役に立たないモノが家にあるのはいいのである

2014/12/01

購入した荒木晋太郎くんの絵を引き渡ししてもらった。

荒木晋太郎くん

まったく役に立たないモノが、家にあるのは「いい」のである。

 

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荒木晋太郎くんとは、以前から「スピナーズ」で顔を合わせ、ちょくちょく話をしていた。画家として食べることを目指すという、「安定」からはもっとも遠い場所にいる人だから、話がおもしろい。

「画家」ほど、感性を磨くことが要求される職業はないだろう。

「絵」には、まったく何の用途もない。ただ飾っておくだけである。

 

用途があれば、それが誰かの必要性を満たすことで、「買う」という行動に結びつくことはあるだろう。

しかし画家は、まったく必要がないものを、人に「買いたい」と思わせないといけない。

それがどうしたら可能になるのか、ぼくなどの常人には、まったく想像もつかないことだ。

 

と言いながら、ぼくは荒木くんの絵を買ったのだ。

荒木晋太郎くんの絵

価格は2万円。

スピナーズで荒木くんの個展が開催されていたのを、ぼくも見に行った。10点ほどの絵が飾られていたのを、ぼくは30分ほどの時間をかけ、じっくり見た。

そうしたら、この絵が欲しくなったのだ。

 

それまでも、知り合いの個展に行ったり、美術館で絵を見たりしたことは、もちろんあった。

でも切実に「欲しい」と思ったのは、その日が初めて。たまたま財布に2万円が入っていたから、それをその場で支払った。

 

なぜこの絵が欲しくなったのかといえば、ぼくはこの絵に、荒木くんの「人生」を感じたのだ。そしてそれが、自分の人生と「重なる」と思った。

絵のタイトルは、「雨時々雨」。

荒木くんは、関西電力前の抗議行動などにもちょくちょく参加したりしている。この絵は、そのときの自分のありようを表現したものだろうと思った。

 

外は、土砂降りの雨が降っている。しかし自分の中にも、また雨が降っている。

そんな悲しい状況なのに、描かれた動物は、スッと首を高く上げ、凛とした姿勢をたもっている。

 

「自分もそうありたい、、、」

ぼくは絵を見ておもった。

この絵を買って家に飾り、毎日眺めていたいとおもったのだ。

 

それできのうは、その絵の引き渡し。

荒木晋太郎くんの絵

買った絵が、とうとう家に来ることになった。

 

荒木くんは、絵の制作の経緯などを詳しく話をしてくれる。

絵のモチーフが浮かんでから、実際にこの絵ができるまで、半年がかかったそうだ。

 

特に考えたのは、まずモチーフ自体は暗いものでありながら、それを人が「自分の家に置きたい」と思えるような、明るい印象に仕上げること。

「暗い」と「明るい」は正反対だから、それを一つにまとめるためには、色合いなどにずいぶん工夫が必要だったのだそうだ。

 

それから「外」と「中」の両方に雨が降っているように見せるのも、簡単ではなかったとのこと。

ただ雨を描くだけでは、動物が雨の後ろに行ってしまい、動物の中に雨が降っているように見えない。

荒木晋太郎くんの絵

そこで動物のまわりを、背景とおなじ色で抜くことで、ようやく中に雨が降るように見えるようになったとのこと。

 

荒木くんは、それを半年、考え続けるわけである。

自分以外の人にとっては「どうでもいいこと」なのだから、誰かに相談するわけにもいかないだろう。

やはり画家は、自分の満足が得られるまで、莫大な時間をかけ、一人で考え続けることが必要なのだと改めておもった。

 

スピナーズでは、つまみに「朴葉みそ」を食べた。

スピナーズ

甘辛いみそ味に、少しオリーブオイルが使ってあって、洋風なところがあるのもいい。

 

荒木くんとはしばらく話し、ぼくは食事をするためにスピナーズを後にした。

たこ焼き壺味

行ったのは、たこ焼き「壺味」。

 

「すじ焼きめし」を注文した。

たこ焼き壺味

ふつうのチャーハンに、チャーシューが入るところ、甘辛く味付けした牛すじが使われる。

とてもうまい。

 

早めに帰り、さっそく絵を本棚に設置した。

荒木晋太郎くんの絵

小型の絵だから、狭い我が家にちょうどいい。

 

しかし家に、まったく何の役にも立たないモノがあるのは、気分がいい。

しかも値段は、家にあるモノのなかでは、いちばん高い部類である。

 

やはりこのくらいのこと、大人はする必要があるだろう。

 

「一人は何でも好きなことができて気楽だね。」

チェブ夫

そうだよな。

 

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