四谷シモン展覧会「SIMON DOLL」はぜひ見た方がいいのである。

2014/10/20

きのうは西宮へ、人形作家・四谷シモンさんの展覧会「SIMON DOLL」を見に行った。

SIMON DOLL

「SIMON DOLL」は、ぜひ見た方がいいのである。

 

 

四谷シモンさんのことは、もちろん著名な人形作家だから、名前くらいは知っていた。

でもお近付きになったのは、ツイッターがきっかけだ。

何かの拍子でフォロー(購読)させてもらったら、フォローを返して頂いたのだ。

100余りしか、フォローされていないところへのフォローである。ぼくのヘボツイートに愛想を尽かさないかと心配したが、いまだにフォローして頂いている。

 

シモンさんのツイートには、お作りになる人形の画像もふんだんにアップされる。

四谷シモンさんのツイッター・アカウント

いずれも何ともキレイで、しかも不思議な魅力を放っている。

それが西宮で展覧会「SIMON DOLL」をされるとのこと。

 

西宮なら行くことができるから、「ぜひ見てみたい」と思っていたら、何とシモンさんから、招待券をいただいた。

それできのう、早速出かけてきたのである。

 

きのうは京都大宮から阪急電車にコトコト揺られて夙川まで行き、そこから美術館まで20分ほど歩いた。

SIMON DOLL

でもそれよりは、梅田で阪神電車に乗り換え、香櫨園で降りたほうが、歩く時間は少くて済むかもしれない。

 

美術館の入口を入ると、正面にまず一体、お人形が飾ってある。

SIMON DOLL

シモンさんのお人形は、いくら見ていても見飽きない。遠くを見据え、何かを想っているような表情をしている。

するとこちらも、「何を想っているのだろう」と、つい考えてしまうことになる。

しかし、人形が何かを考えるわけがない。その「考え」は、作者であるシモンさんに、導かれるものなのだろう。

 

写真撮影が許可されていたのは、このお人形だけ。

あとは撮影禁止だったから、シモンさんのツイートから、展覧会の内容をざっと紹介してみたい。

 

まずは「子供たち」のお人形。

この展覧会のチラシの、右側の写真が代表なのだが、小さな女の子のお人形が、全部で20体くらいはある。

「ピュアな女の子」は、シモンさんの主要なモチーフの一つのようだ。

しかしこれらは、ただ「かわいい」のではない。お人形の表情を見ていると、自分の中に、「何か」が喚起されてくるのである。

 

今回の展覧会では、来場者は紙をわたされ、人気投票をするようになっている。

ぼくはこの女の子のお人形の中では、「3番」が一番好きだった。

 

それから、「機械仕掛のお人形」のシリーズがある。

これがまた、何とも妖しい魅力を放っている。

 

機械仕掛のお人形は、いずれも中の機械仕掛が見えるようになっている。また腕や脚が、途中までのものもある。

これはもし人間だったら、「残酷」になるところだろう。

ところがお人形なら、それを「製作途中」と捉えることで、残酷でも何でもない話になる。

しかしお人形に、いかにも何かを想っているかのように、こちらをじっと見据えられると、それを単にお人形と捉えることも、できなくなる、、、

 

このように、この機械仕掛のお人形は、こちらの意識が、「お人形」と「人間」とのあいだで行き来することになる。

それにより、複雑な感情が湧いてくるのである。

 

他にもいくつか、シリーズがあるのだが、ぼくがもっとも気に入ったお人形が、こちら。

左の写真、それと右下の写真がそれに当たるのだが、「娼婦」のシリーズ。

シモンさんが29歳、初めて個展を開いたときに製作したものだそうだ。

特に右下の、寝っ転がり、右足を上に少し上げたお人形、これが圧巻。

ほぼ等身大くらいの大きさがあり、本当にそこに、娼婦の女性が、息をして、眠っているのではないかと思えてくる。

 

だらしない格好をしているのに、伝わってくるものは、これも「ピュア」だ。

娼婦が単に、「快楽のための道具」ではなく、「一人の女性だ」ということ、そしてその女性は、様々な感情を、自分の肉体の中に湧き上がらせるものだとをいうことを、ありありと感じさせる。

 

それは、肉体の造形と表情、まつげやら髪の毛やら、それに衣装、その全てがあって、初めて可能になっている。

「お人形が物事を伝える力」について、これを見て、ぼくはあらためて強く感じ入った。

 

「SIMON DOLL」を通底する大きなテーマは、「お人形とは何か」である。

これはシモンさん自身が、お人形を作り始めたころからお持ちのテーマなのだそうだ。

考えてみれば「お人形」は、あまりに身近な存在で、それが「何か」など、一般の人にとっては、考えることは少ないだろう。

しかしこれが、実は非常に大きなテーマなのだと、ぼくは今回、SIMON DOLLへ行ってみて、初めて知った。

 

お人形とは、まずは「自分を投影したもの」・・・、それはもちろんそうだろう。

でもただそれだけのことならば、絵画や彫刻などもおなじである。

それでは、絵画とも彫刻ともちがう、「お人形独自の存在意義」とは、いかなるものなのか?

それを考えようとしたときに、深い、深い世界が見えてくる。

 

お人形は、2次元の絵画と異なり、3次元の実体を持っている。また彫刻とは異なり、人間とおなじような色が付けられ、服を着せ、髪の毛やまつげもある。

だからこそ伝わってくるものが、お人形にはある。

シモンさんは、それを「呪術的・宗教的」と表現する。

 

身近にいて、普段はその意味を問うことすらしない、お人形。

その意味を、人生をかけて問い続けたことにより、シモンさんはお人形を、単なる身近なものでなく、「芸術」へ、昇華させたのだろうと思う。

 

この四谷シモン展覧会「SIMON DOLL」は、必見だ。

もし足が伸ばせる人は、見ることをぜひ勧めたいのである。

 

「ぼくのことも大事にしてよ!」

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そうだよな。

 

SIMON DOLL
四谷シモン

2014年10月11日(土)~11月30日(日)
10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日
西宮市大谷記念美術館
http://otanimuseum.jp/home/exhi/shimon14/shimon14.html

※ 招待券について
SIMON DOLLの招待券を、京都大宮の「Kaju」「スピナーズ」「壺味」「京子」に、何枚かずつ預けてあります。
ご希望の方は、店主からもらってください。

 

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